ようやく裁判の結果が出ました。結果としてフェアユースが認められたのはよかったのですが、Googleが勝訴したということは素直に喜べないので、その理由を書いておきます。 関連ニュースは、こういったところから。 約1兆円の賠償金を巡るGoogleとOracleの10年にわたる訴訟が決着、「APIのコピー」は結局違法なのか? - GIGAZINE Google、オラクルの著作権侵害せず 米最高裁判決: 日本経済新聞 グーグル、米最高裁でオラクルに勝訴--「Android」Javaコード訴訟で - CNET Japan 経緯 では、経緯について時系列に沿って整理していきます。推定可能な事実に基づきますが、一部、妄想も含まれています。 2005年 Google(広告収入増やすには無償で改変自由なスマホOSが重要になるはず。普及させるなら開発者の多いJavaベースだよな。でも、クラスライブラリ改変しな
[速報]10年にわたる著作権訴訟でGoogleがオラクルに勝訴、米連邦最高裁判所で判決。Java SEのコードのコピーはフェアユースの範囲 オラクルがGoogleに対して、Android OSがJavaの著作権を侵害しているとして訴えていた裁判で、米連邦最高裁判所はGoogleが著作権侵害をしていないとの判断を示し、Googleが勝訴しました。 以下は米連邦最高裁判所の動向を伝えているSCOTUSblogのツイートです。 BREAKING: In major copyright battle between tech giants, SCOTUS sides w/ Google over Oracle, finding that Google didnt commit copyright infringement when it reused lines of code in its An
COCOA が動いていなかったことで大臣が謝罪してひと騒動起きている件について、開発者視点からのメモを残してみます。 なぜこのメモを書いたのか 世間的には不正確な情報で叩ければOKの風潮が強くてしんどいので、正しいと思われる情報を拾い集めたものです。中抜きwww 王子wwwww Xamarin wwwwwwww みたいな人にはあんまり興味ないかと思います。 調べ始めたきっかけはこのツイートと引用されたblog記事ですが、記事の内容が違うことはすぐに指摘されて撤回されていたのですが、実際どうだったのかさらに調べてみました。 接触通知アプリ COCOA とはなんなのか 仕組みとか何かは公式サイトでもみてもらうとして。この件で煽っている人でも一部理解できていない人がいるようなのですが、直接的な効果としては 保健所が濃厚接触者追跡をする際の手助けとなるためのアプリ ということになります。アプリをイ
控訴審でOracleがGoogleに勝利 Oracleが、Googleに対してここ8年間に渡ってJavaをめぐり約1兆円以上の損害賠償を求めている裁判が行われているのをご存じでしょうか。かの有名なAndroidは一部、Java APIが利用されているのですが、その中で著作権侵害があったとの訴えです。 米国時間で2018/3/27にOracleがGoogleに勝利したというニュースが舞い込みました。 jp.techcrunch.com 火曜日(米国時間3/27)に連邦控訴裁がこの訴訟に新しい命を吹き込み、GoogleがOracleのJava APIsを使ってモバイルオペレーティングシステムAndroidを作ったことは著作権法の侵犯にあたる、と裁定した。 とはいえ、経緯を知らない人にとっては何のことやらわからない記事だと思いますので、短時間で理解できるようにまとめてみたいと思います。 賠償金額
Goro Fuji さんをゲストに迎えて、Discord, Slack, GraphQL, RESTful API, Pixel 2, Kotlin, React Native などについて話しました。 Show Notes ISUCON Fastly Yamagoya Meetup 2017 fastly #yamagoya2017 - Togetterまとめ Discord Reactiflux is moving to Discord - React Blog Gitter Slack日本語版、年内に登場へ Introducing Shared Channels: Where you can work with anyone in Slack GraphQL | A query language for your API GraphQL: A data query language
かつてGoogleで役員を務めていた人物が、Androidスマートフォンに搭載されているカメラはプラットフォームの制約上、カメラの性能に制限があり、ライバルであるiPhoneのカメラ性能に数年レベルで追いついていないと発言しました。 Ex-Google exec Vic Gundotra: iPhone camera's years ahead of Android http://mashable.com/2017/07/31/google-exec-says-iphone-camera-better-android/#E_U5vFtQ6gq3 この発言を行ったのは、2014年までGoogleのソーシャル部門で副社長を務めていたヴィック・ガンドトラ氏。自身のFacebookの投稿の中でガンドトラ氏は「デジタル一眼時代の終わりはもう到来している。自分の高級機は自宅に置いて、レストランでiPh
Google対OracleのJava API訴訟。歴史的経緯とIT業界への影響を考える(その2)。JJUGナイトセミナー 2016年5月、GoogleとOracleがJava APIを巡って争っていた裁判に最初の陪審員による評決がくだりました。結果は、GoogleがJava APIをAndroidに流用したことはフェアユースにあたる、というものです。 この評決にはどのような背景があり、IT業界にどんな影響を与えるものなのか。このことをテーマに2016年7月に行われた日本Javaユーザーグループ主催の「JJUGセミナー」の内容を紹介しましょう。 記事は全部で4本(その1、その2、その3、その4)。いまお読みの記事は「その2」です。 ライセンスで揉めるJava実装のオープンソース化 そこで2005年に、後にいろんな波紋を引き起こすProject HarmonyがApache Software
まじかよ!ってなったので。 たぶん、大半の人にとってはどうでもよいです。 公式リファレンスの Android N for Developers の英語版には以下の記述があります。(いまのところ日本語には訳されていないです) Android 7.0 brings synchronous movement to the SurfaceView class, which provides better battery performance than TextureView in certain cases: When rendering video or 3D content, apps with scrolling and animated video position use less power with SurfaceView than with TextureView. The Su
純正の連絡帳で別に満足してるって人もいれば、オリジナルの連絡帳を入れてる人もいますし、そもそも連絡帳に何も登録されてない人もいるでしょう。 それはさておき、iOS や Android の OS 標準の連絡帳はユーザー視点で見るか、開発者視点で見るかで貧弱とも言えるし、高性能とも言えて面白いです。 連絡帳の基本思想 iOS / Android に共通して言えることとして、実用的ではないです。グルーピング表示すらできません。 その理由は、OS 標準の連絡帳は、端末内の利用出来る情報を活用しつつ、様々なアプリへ連絡帳情報を提供するためのデータベースとなるよう、割り切った実装になっているからです。 連絡帳の元データは、多種多様です。 Android であれば Google アカウント、iOS であれば iCloud アカウントに紐付いていることが多いと思います。 その他にも SIM カードやソーシ
Fumiaki Yoshimatsu さんをゲストに迎えて、Oracle, Google, Java, Google Home, Alexa, AI などについて話しました。 スポンサー: Nature Remo Show Notes Canada’s $6.9 Billion Wildfire Trump Literally Said All Those Things Two Weeks Notice (2002) Donald Trump masqueraded as publicist to brag about himself Android’s nuts and bolts in Oracle v. Google Op-ed: Oracle attorney says Google’s court victory might kill the GPL Android N swit
はじめに Java API を巡って Oracle と Google の訴訟が続いています。世間の論調を見ていると、「Oracle 対 Google」の構図を「プロプライエタリ対オープンソース」と位置付け、あたかも Google が正義の味方であるかのように扱っていますが、この件に関しては、私は逆の立場です。むしろ、「Google けしからん」と思っています。私がそう思う理由をここに書きます。 Java の互換性 Android が登場するずっと前から、業界の皆は、JCP (Java Community Process) に則り、協議の上 Java API の仕様を決めてきました。仕様を策定する際には、RI (Reference Implementation) (リファレンス実装) と TCK (Technology Compatibility Kit) (テスト群) も同時に用意します。
Googleは、Java APIを使用してモバイルOS「Android」を構築していることをめぐるOracleとの法的な争いにおいて、優勢に立った。 Oracleは、著作権ライセンス料を支払わずに37件のAPIパッケージを使用しているとしてインターネット大手Googleを提訴し、数十億ドルのライセンス料支払いを求めていた。しかしGoogleは、自社による同APIの使用が「フェアユース」に相当すると米連邦裁判所の陪審員団に認めさせることに成功した。 この評決はGoogleにとって大きな勝利である。陪審員団がOracleの主張を支持していたとすれば、この訴訟における次の段階では、Googleが支払うべき対価の査定が始まるところだった。Oracleは、90億ドル以上の賠償金を求めていた。その額は、米国における著作権関連の評決でこれまでに認められた賠償額をはるかに超えている。 しかし、何年にもわた
及川卓也さん、Naoki Hiroshima さんをゲストに迎えて、Google I/O 2016 などについて話しました。 Show Notes Google I/O 2016 Rebuild: 136: The Year of The Linux Desktop (takoratta) Google I/O 2016: A look at how not to run a large event Chrome 52 will disable the use of Backspace as a shortcut to go back chromium - Can't navigate back using the backspace key Rebuild: 104: Not Even Backspace (naan, N) Allo and Duo: new apps for smar
(編注:2016/7/29、頂いたフィードバックを元に記事を修正いたしました。) APIをデザインするということは、科学であり技術でもあります。多くの頭の良い人たちが失敗を重ねてきました。成功している人たちは、APIの主な目的を念頭においてデザインしているのです。その目的とは、「開発者たちをウンザリさせる」ということです。 親愛なる仲間たち、その崇高っぽい追求を称えるべく、「APIデザインにおける七つの大厄介」を共に数え上げようではありませんか(私がしたことを見てください)。 リスティクル(箇条書き形式の記事) を書くつもりはないのですが、少なくともタイトルは 教養ある宗教的文献が参照元 です。 まず、ルールを決めましょう。ここでは、成功し、きちんと機能しているAPIを取り上げます。ですから、「動かない」とか、「大量のセキュリティホールがある」といったことは厄介ごとに数えません。「致命的」
2023年12月 (1) 2023年11月 (116) 2023年10月 (79) 2023年9月 (28) 2023年8月 (7) 2023年7月 (6) 2023年6月 (101) 2023年5月 (229) 2023年4月 (201) 2023年3月 (206) 2023年2月 (147) 2023年1月 (193) 2022年12月 (146) 2022年11月 (54) 2022年10月 (1) 2022年9月 (1) 2022年8月 (1) 2022年7月 (3) 2022年6月 (1) 2021年9月 (1) 2021年8月 (8) 2021年6月 (3) 2021年4月 (4) 2021年3月 (6) 2021年2月 (1) 2021年1月 (3) 2020年12月 (2) 2020年11月 (2) 2020年10月 (5) 2020年9月 (12) 2020年8月 (40
このポストではFacebook API ver2.0 / Graph API v2.4の時点の情報を書いています。 FacebookのGraph APIを利用したAndroidアプリを作りました。 そのアプリはデモアプリみたいなもので、画面のデザインや素材作成も含めて製作期間は一週間ぐらいの小さなものです。 その時にFacebookに権限を申請したので経緯をまとめておきます。 まずは参考にさせていただいたサイト様にお礼を。 snowadays.jp こちらのサイト様はこのページ以外もFacebook関係の記事が豊富でとても助かりました。 本当にありがとうございます。おかげでなんとか審査に通過いたしました。 Facebookは2014年4月にAPI2.0にバージョンアップする際に大幅に仕様変更しています。 中でも大きな違いは、public_profile、email、user_friends
Android 6.0ではRuntime Permissionという概念が取り入れられました。 それまでのアプリでは動作に問題が出ることが有ります。 Runtime PermissionとはAndroidではカメラやネットワークなど一部の機能を使用するには、ManifestにPermissionを記載して、使用することを明示的に宣言しないと使えない機能があります。 これにより、ユーザーはそのアプリがどのような機能を使用しているかを把握することが出来ます。 PermissionはAndroid6.0未満では全てインストール前に確認するという方式が取られていました。 ユーザーがPermissionを許可しなかった場合アプリをインストール出来ません。 しかし、この方式はいくつかの問題を含んでいます。 多くのユーザーはインストール前にそのアプリがどのPermissionをどうやって使うのか把握しづ
(7/7追記)僕は斜め読みだったんですが、もっときちんと読んだ上で解釈を書いてくれている方がいます。僕も時間をとって全文を読みたいとは思っていますが、まだ時間がかかりますし、yudaiさんの会社の方が妥当性は高いと思いますので、そちらをご参照ください↓ 朝っぱらから色々衝撃が走った第一四半期の最終日ですが、OracleとGoogleの裁判について、どのあたりが問題だったとされるのか気になるので判決文等を読んでみました。 経緯 2010年8月、OracleはGoogleを訴える。当初の争点は特許侵害 (publicKey1) 2012年4月、サンフランシスコ連邦地裁の法廷開始 2012年5月、Googleの特許侵害はないとの陪審評決。ただし、フェアユースは意見が別れる。 2012年6月: Oracle対GoogleのJava/Android訴訟、損害賠償金ゼロで合意。今回議論された37件のJ
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