物価上昇に、賃金の引き上げが追い付かないインフレ環境になって久しい。物価上昇を加味した実質賃金は9月統計で、18カ月連続前年比マイナスとなっている(図表1)。 今回の値上がりが生活必需品である食品やエネルギーを中心としていることから、特に低所得層への影響は大きく、支出の見直しと節約を余儀なくされている。買い物時には、消費者が買い上げ点数を減らしているというデータもあり、多くの消費者が家計のやりくりに苦労しているようだ。生活必需品への支出の負担が増え続けているため、今後は耐久消費財の先送り、外食頻度の減少といった影響も予想されている。関連する業種の企業は戦々恐々だろう。 しかし、こんな状況にもかかわらず「コロナ前超え」「過去最高」といったキーワードで好調を報じられているのが百貨店業界だ。長年、売り上げの右肩下がりが続き、構造不況業種ともいわれていた上に、コロナ禍で甚大なダメージを受けた百貨店
「シン・ナウシカ」「実写版 トトロ」! ジブリ子会社化でありうるか:スピン経済の歩き方(1/7 ページ) 先日、日本のエンタメ産業の未来を左右する大きなニュースが入ってきた。あのスタジオジブリが日本テレビの完全子会社になるというのだ。 社長の鈴木敏夫氏によれば、天才アニメ作家・宮崎駿の「後継者」を育成できなかったなどの問題があり、話し合いを重ねて以下のような結論になったという。 「この先やっていくときに、やっぱり個人ではなくて、大きな会社の力を借りないと、やっぱりうまくいかないのではないか。そうしないと、ジブリで働いている人たちも安心して働けない」(記者会見での鈴木氏コメント) 世界に誇るような高い技術を持つ日本の町工場が後継者を育てられずに「個人商店」から脱却できず、大企業の傘下に入るという日本全国で起きている現象が、アニメ産業の最高峰でも起きてしまったことに、やるせないものを感じている
特集「ホテル 復活の道筋」の他の記事を読む 「大阪万博に向けた改装のことを考えるとぎりぎりのタイミングだった」 リーガロイヤルホテル大阪(大阪市)を運営するロイヤルホテルは、1月に同ホテルをカナダ系不動産投資ファンドのベントール・グリーンオーク(BGO)に譲渡した。今後もロイヤルホテルは、同ホテルの運営を受託し、営業を続ける。ロイヤルホテル経営企画部の山中一茂副部長は譲渡という判断に至った背景をそう語る。 ポストコロナを見据え、ホテル業界がにぎわいを取り戻しつつある。 全国旅行支援の効果もあり、観光庁の宿泊旅行統計調査によれば、2月の日本人の延べ宿泊者数(宿泊人数×宿泊数)はコロナ前と同水準まで回復。訪日外国人も水際対策の緩和により、2月はコロナ前の56%まで戻ってきた。 宿泊人数が激減するという危機を乗り越えた各社であるが、ここにきてある問題に頭を悩ませている。インバウンド客獲得に向けた
瀬戸内海に浮かぶ最大の島といえば、兵庫県の「淡路島」。そんな淡路島の南部に位置する「南あわじ市」がいま「玉ねぎ」で島おこしをはかっています。 玉ねぎのイケメン王子様によるエスコートや「玉ねぎになれる」コスプレまで。いったいなぜ? 玉ねぎ王国と化した島の様子を探りに行ってきました。 食材が豊富な「南あわじ市」 「南あわじ市」。兵庫県の最南端に位置する、自然の恵みに溢れた街。播磨灘、鳴門海峡、紀伊水道と名だたる大海原に面し、天然の鯛やハモなど高級魚が獲れるほか、うず潮にもまれて身が締まったトラフグの養殖も盛ん。 さらに近畿では珍しくウニの素潜り漁が行われ、「うにしゃぶ」が新たな名物となっています。 三方を海で囲まれた「南あわじ市」 また野里に目を転じれば、肉質等級A・B3〜4以上など厳しい条件を満たしたブランド牛「淡路ビーフ」を育てる牧場をいだいています。南あわじ市は絶品な海鮮や優良肉のふるさ
コロナ禍の間にこっそりと 山梨県笛吹市にある石和温泉といえば、高度経済成長期からバブル期にかけて全国随一の歓楽温泉として人気を集めた温泉地だ。そんな「京浜の奥座敷」で、“異変”が起きている。 平日、石和温泉を訪れると、人通りはまばら。全国旅行支援の延長が決定したとはいえ、外国人はおろか、日本人観光客も少ない。居酒屋やスナックが立ち並ぶメインストリート、さくら温泉通りは静かで寂しい印象だ。 そのウラで活発な動きを見せる者たちがいた。ホテル旅館経営研究所所長の辻右資氏が明かす。 「'22年12月上旬に、さくら温泉通り沿いのとあるホテルが中国人に3億円で売却されることが決まったばかりです。年商5億~6億円はあったのですが、日本人オーナーが高齢になったため引退するということで売りに出されたそうです」 辻氏によれば、ここへきて中国資本による東京近郊の温泉地にある旅館やホテルの買収が加速度的に進んでい
地四国(ちしこく)とは、民間信仰の一種で、地元の人が四国八十八箇所霊場を模して、山や島、半島などにおいて、ミニ巡礼コースとしているもの。寺院のかわりに、小さい祠を置いて、お参りする順番も決められている。「お四国さん」「ミニ四国」「新四国」「写し四国」「写し霊場」などの名でも呼ばれ、四国各地や他地域でもみられる。同様に西国三十三所を模したものもある。 地四国の例[編集] 北海道[編集] 北海道八十八箇所 天塩新四国八十八ヶ所霊場 恩穂山新四国八十八ヶ所霊場 深山峠新四国八十八箇所 関東地方[編集] 関東八十八箇所 新四国相馬霊場八十八ヶ所 奥多摩霊場新四国八十八札所 新四国四箇領八十八ヶ所霊場 埼玉県[編集] 北足立八十八箇所 埼東新四国八十八カ所霊場 千葉県[編集] 吉橋大師講 東京都[編集] 御府内八十八箇所 玉川八十八箇所 豊島八十八箇所 荒川辺八十八箇所 多摩四国八十八箇所 神奈川県
1998年、DD4Dブランドが生まれたとき、わたしたちは松山市に一軒の店舗を構えるアパレルブランドでした。時代の流れに合わせてスタイルを変え続け、2019年の5月には洋服屋の中になんとブルワリーが…。「常識に捉われず、自分の信じる道を行く」という想いから誕生しました。新作ビールを毎週のように創り続け、4年間で150種類以上の高品質かつユニークなビールを製造。2021年末には第2工事で缶ビールの製造もスタート。自由で遊び心のある「挑戦」を通して、お客様に寄り添えるブランドを目指しています。 -洋服とビールが創る新しい空間と価値- DD4Dはあらゆる人の生活に、"ワクワク"を提供するお店です。気さくでフレンドリーな接客と、自由でユニークな空間。多様性溢れる高品質なビールと、選りすぐりのファッション。異なる要素を「Have fun!」というコンセプトで融合しました。時代を超え、”ワクワク”をお届
「一蘭」にハマった外国人観光客は、なぜオーダー用紙を持って帰るのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) ラーメン店「一蘭」といえば、食事をするスペースが仕切られている味集中カウンターが有名である。珍しい光景なので、外国人観光客も写真を撮影しているのでは? と思っていたら、店員さんに「オーダー用紙を持ち帰りたい」という声が多いとか。なぜ、そんな行動をしているのかというと……。 先日、渋谷の「一蘭」でラーメンをすすっていたとき、食事を終えた外国人観光客の一団が非常に興味深い行動をとっているのを目撃した。 なんと、店員さんに対して、例の「オーダー用紙」を持って帰りたいと申し出ていたのである。 ご存じの方も多いと思うが、一蘭のオーダー用紙とは、麺の硬さ、秘伝のタレの量などを自分の好みでマルを囲む、アンケートのような注文用紙。1993年に1号店ができてほどなくして編み出され、現在は英語、中国語、韓
スイスは山岳観光が昔から盛んだ。中でもユングフラウヨッホは100年超の歴史があり、多くの人々が訪れる観光名所となっている。特に近年は国外からの訪問者数を勢いよく伸ばしている。その背景を現地で探った。 スイスと聞いて読者の皆さんは何を頭に思い浮かべるだろうか。見渡す限り広がるスイスアルプスの名峰や森林、美しい湖、エーデルワイスやアルペンローゼの花々、広大な牧草地でくつろぐ牛や羊たち……。そんな光景を目の当たりにすると「きっと向こうにハイジとペーターがいる」と胸がときめいてしまう。 こうした魅力的な自然はスイスの観光資源でもある。スイス観光産業の収益は2012年時点で345億フラン(約3兆9594億円)、国内総生産の約6%を占める。世界経済フォーラム「旅行・観光競争力レポート 2015年版」によると、スイスは総合順位を落としつつも6位(日本は9位)、入国者数は920万人とある。スイスの人口は約
消費というものに着目したときに、この数年の間に起きている現象はとても興味深いものが多い。一方に目をやれば訪日外国人の旺盛な消費意欲やハロウィンなどのイベント消費があり、他方では「若者の消費離れ」だとか「ミニマリスト」のように、消費しないことが現代の特徴に挙がる場合もある。もちろんどちらも現代のいち側面を表しているのだろうけれど、消費するにせよしないにせよ、その背後にどのようなメカニズムがあるのかは、あまり取り上げられることがない。 自分自身はこの数年、消費社会論を軸にしながらテーマパークやショッピングセンター、観光、食といった対象を扱ってきた。こうした消費は、近年「コト消費」などと呼ばれ、モノの消費ではなくて体験が消費価値の中心になっていると言われている。僕としてはその背景に、ネットで情報があふれるようになったことで、行かないと分からない、体験しないと分からないことを消費するマインドが顕在
復活「気仙沼ふかひれ丼」──寿司職人が特大フカヒレに込めた心意気がスゴイ:東北発! 震災から生まれた21世紀の逸品(1/4 ページ) フカヒレの姿煮をゴーカイに盛り込んだ「気仙沼ふかひれ丼」が3年を経て復活した。震災前の1.5倍も大きくなった特大フカヒレ。再起した地元寿司職人の復興にかける意気込みが、どんぶりいっぱいにあふれていた。 「東北発! 震災から生まれた21世紀の逸品」とは 東日本大震災から3年が経った。Googleが主催する復興支援プロジェクト「イノベーション東北」(参照リンク)のメンバーは、被災地各地を歩き回り、500を越える事業者に出会ってきた。 彼らが手がける商品の中には、避難所から積極的な継承が始まった伝統的な手仕事や卓越した技術に裏打ちされた工業品、あるいは東北の自然に育まれた、東京では決して手に入らないような美味なる食べ物がある。本連載では、震災後に生まれた、こうした
大金持ちがたくさんいる国、ドバイ。きっと街を走るのはBMWやフェラーリなどが多いのだろうと思いきや、実は日本車だらけなのだ。さらに「ランドクルーザー率100%」という場所がある。それは……。 ドバイ観光の定番と言えるのが「デザートサファリ」と呼ばれる砂漠ツアー。今回私も参加したのだが、そのときちょっと面白い光景を見かけたのだ。 ドバイを走るクルマは日本車だらけ 今回ドバイに行って驚いたことの1つが、街を走るクルマの日本車率の高さだ。 まず、空港に到着した我々を迎えに来てくれたホテルのクルマはレクサスだった。道路を走りながら周りを見てさらにびっくり。割合としては、レクサス、レクサス、レクサス、トヨタ、トヨタ、日産、三菱……といった感じだろうか。なにしろ、とにかく、日本車が多い。 現地に着くまでは「ドバイはお金持ちが多いから、きっとBMWとかフェラーリとかがたくさん走っているんだろうなぁ」など
多くの人がいうように、日本の社会は3月11日を境にそれ以前とは異なるものになるでしょう。どのような点で変わると思うのか、ちきりんの意見をまとめておきます。 1.ジャパンブランドの深刻な毀損 311の前、日本は世界が憧れる国でした。綺麗な空気、清潔な街、多彩で一流のグルメ、安心で安全な国、ポップでユニークな文化・・・海外旅行をする余裕のできた多くのアジア人が日本を訪れ始めていたし、日本食は世界で大ブームになっていました。 この“日本ブランド”の価値は今回の原発事故で(地震でも津波でもなく原発事故により)深く傷つきました。今や「中国産野菜や中国産ウナギ、中国の牛乳は日本の野菜や魚介類、牛乳より安全だ」と思う人もいます。 それが事実かどうかは問題ではありません。ブランドの価値は高まる時も減じられる時も風評により変化するのです。ハウステンボスを経営するHIS会長の澤田秀雄会長は、「地震以来2週間、
ブランド総合研究所は9月25日、「地域ブランド調査2008」の結果速報を発表した。これは国内1000の市区町村を対象に、認知度や魅力度など全63項目からなる調査を8月に実施し、全国3万5309人から回答を得たもの。 評価は100点満点で算出。たとえば魅力度を調査する時は、まず各市区町村ごとに「とても魅力的」「やや魅力的」「どちらでもない」「あまり魅力的でない」「まったく魅力的でない」の中から回答者に選んでもらう。そして、「とても魅力的」を選んだ人の比率に100を掛けた数値と「やや魅力的」を選んだ人の比率に50を掛けた数値を足した点数を魅力度としている。 調査の結果、最も魅力度が高いとされた市区町村は3年連続で札幌市(59.5点)。札幌市について「とても魅力的」と答えた人は36.4%、「やや魅力的」は46.3%と8割以上の人が魅力を感じていた。以下、函館市(55.9点)、京都市(55.1点)
ごめんなさい。smashmediaのブログは削除されました。 10年に渡り、あちらこちらに書き連ねてきましたが、ご愛読いただきほんとうにありがとうございました。またリンクしてくださった方にも、心からお礼申し上げます。 以下、少し駄文を書きます。 ブログには「パーマリンク」という基本的な考え方があり、すべての発言や記事は半永久的に固定されたURLによって公開され、未来におけるアクセス権(閲覧可能性)を担保するという、じつに素敵なコンセプトなのですが、一方で古い情報が永遠に残り続けてしまうという弊害も生んでいます。 ブログというものが「ストック」であるならば、そこに書かれた内容に対して、書き手であるブログ運営者は責任をもつべきで、自らの考え方が変われば内容を更新し、状況や情報が変われば現在にあわせて修正すべきです。 でも現実問題として、そこまでさかのぼって更新や修正をできるほうが稀で、結果とし
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