夕方のNHK「ニュース7」がこのところ急速に”民放っぽく”なっている。 「ニュース7」は、ストレートニュースを中心にした番組で、少し前までアナウンサーが1人で動かずに伝えていた「ニュースらしいニュース番組」だった。 それがいつの間にはアナウンサー2人になってスタジオで動き回ったり、スタジオに立体的なCGを持ち込んでみたり、と「見せる工夫」があちこちで目につくようになった。 ニュース番組で1つの項目を伝える際に、アナウンサーがスタジオで伝える冒頭の部分をテレビ業界では「リード部分」と呼ぶ。 この後に放送される映像ニュースの要約など「さわり」を伝える導入部分だが、ここが急に変わってきているのだ。 NHKの「ニュース7」といえば、長く、日本のニュース番組のお手本・定番とされてきた。(1)スタジオの「リード部分」→(2)「VTR部分」→(3)記者が生出演して解説、あるいは、出先の現場から記者が生中