おととしの核セキュリティーサミットでの日米の合意に基づいてアメリカに引き渡されることが決まっていた研究用のプルトニウムが、専用の輸送船に積み込まれ、22日午後、厳重な警戒のもと茨城県の港から出港しました。 原子爆弾40発分に相当するとされ、おととしオランダで開かれた核セキュリティーサミットで、日米両首脳がテロ対策を強化するとしてアメリカに引き渡すことで合意していました。 日本政府は、テロなどへの警戒から輸送手段やルートを公表していませんが、21日に東海村の港に輸送に使うイギリス船籍の武装した専用の船が接岸し、関係者によりますと、22日午前7時半すぎから行われていた積み込みを終えて、午後3時ごろ、海上保安庁の巡視船などによる厳重な警戒のもとアメリカの核関連施設に向けて出港しました。 今回、輸送するプルトニウムは、高純度で核兵器に転用しやすいとされ、リスクがより高いことから、アメリカで核兵器に