和・洋菓子製造販売の本高砂屋(神戸市東灘区)が、洋菓子ブランド「御影高杉」の全3店舗を9月末までに閉店することが31日、分かった。看板シェフの後継者難で、阪神・淡路大震災後から20年掲げた看板を下ろす。御影本店は8月31日に閉める方針。 御影本店は1996年、阪急御影駅前にオープン。どこから食べても味にばらつきがない四角いイチゴのショートケーキで人気を博した。ケーキをきちんと作れる若手を育成するため、シュークリームやプリンはあえて扱わなかった。 2014年には東京進出を果たすなど最大で6店舗を運営した。しかし、人手不足などで、東京からは1年ほどで撤退した。同社執行役員で看板シェフの高杉良和さん(65)の後継者探しも難航し、今回、閉店を決めた。 そごう神戸店(神戸市中央区)では9月中旬から下旬、西宮阪急(西宮市)は同30日に閉じる予定。 高杉氏は「地元密着型で神戸の方に長年愛していただいた。