Cell会レジュメ◇RNA世界の前に先RNA世界があったかもしれない 酵素なしでRNAを作ることが出来たとはいえないから RNAが出来る前はもっと単純な構造をしたP-RNAやPNAがあったであろう ◇RNAの構造上の特徴 一本鎖RNAは極めて複雑な構造を取る。独特な折りたたみ構造を持ったRNAは幅広い活性触媒性を持つ。 生命系の基本となる自己触媒機能の発達は自らの複製を触媒できる分子集団の進化によって始まったと考えられる。そして協同作業するRNA触媒集団がポリペプチドの合成を指揮する能力を獲得したのだろう。DNAが現れたのはもっとあとになってからであるがタンパク触媒が蓄積するにつれ効率が高く複雑な細胞が発達すると、細胞に必要な多量の遺伝情報を保存するためにいっそう安定な分子である二重らせん構造のDNAがRNAに取って代わったと考えられる。 ◇翻訳(translation) RNAの情報をタンパク質に換える。
