「青春を考えるヴィヴィッドな文庫」というキャッチフレーズで創刊したコバルト文庫。1980年代には不朽の名作が数多く誕生し、少女小説ブームを起こしました。実はコバルト文庫出身という作家も少なくありません。 そこで今回は、「80年代に刊行されたコバルト文庫で、あなたが名作だと思うのは?」というアンケートを実施します。あなたの愛読書やお気に入りの1冊を教えてください。それでは、集英社の「コバルト文庫創刊40周年特集」に掲載されている3作品を紹介します。
9月1日は「防災の日」。1923(大正12)年9月1日に関東大震災が起きてから、もうすぐ100年になろうとしている。また、近年は9月に大型台風が上陸したり、長雨が続いたりして、各地で風水害も発生している。9月は防災、自然災害、気候変動、地球温暖化をテーマにした本を随時、紹介していこう。 東日本大震災から10年経ったが、死者がどう扱われてきたかはメディアも遠慮がちにしか報じてこなかった。 本書「震災と死者」は、現場で対応に当たった行政担当者や寺院への聞き取り、自治体が発行した記録誌などから東日本大震災での死者の問題を検証。さらに関東大震災、濃尾地震に際し政府や社会が死者に対しどう対応してきたかを史料で明らかにした。 長年にわたり災害社会史研究に携わってきた歴史学者が、震災と死者の問題を正面から問いなおした本である。 「震災と死者」(北原糸子著)筑摩書房 消防団員は瓦礫を撤去する中で多くの遺体
💙꧁𝕋𝕒𝕞𝕚𝕜𝕚𝕝𝕚꧂❤️ @tamiki 断捨離推奨する人たちは、「一年読まなかった本はこれから先も読みません」というけど、読むんだよね、買ってから4年後とか普通にある。 2021-09-18 22:15:51
統計データの落とし穴 その数字は真実を語るのか? 著者:ピーター・シュライバー 出版社:ニュートンプレス ジャンル:数学 「統計データの落とし穴」 [著]ピーター・シュライバー 90年代のニューヨーク市警に、取り締まりや犯罪データの収集システムが確立した。ある分署長はそれを使い、警官や部署の活動を、数値評価し始めた。もちろん警官の行動は変わっていった。無意味な職務質問を増やしたり、重大犯罪を微罪として扱ったり、被害者が被害届を出すのを邪魔するようになったのだ。数値ノルマを達成するため、そのような行動は署の全体でなされた。数値評価を導入すると、人はそれに応じて行動を変える。結果として、その数値評価を通じて実現したかったことと、反対のことだって起こる。 数値評価は大切なように思える。なんせ数値は、数値で表せないものと比べて、はるかに見えやすいし、分かりやすいから。だから人は数値を見て、そこに答
☆mediopos-2414 2021.6.26 文字がつくられ それが記されてゆく はじめは石や粘土板に やがてパピルスや竹に そして「羊皮紙」という 動物の皮を使ったものへ それもまた中国で発明され イスラム圏へと伝わり ヨーロッパ圏へと広がっていく「紙」へ そして現代ではさらに 電子データの世界が加わってきている いまこうして記している文字も まさに電子データのかたちをとっているように 羊皮紙といえば ヨーロッパ中世の聖書のイメージがあるが 現存する最古のものは 紀元前二三〇〇年〜紀元前二〇〇〇年頃 古代エジプトで使われていた皮革製の巻物だそうだ 紀元前一世紀のローマでは まだパピルス紙の巻物が主流で 羊皮紙は主にその巻物カバーとして使われていたが やがて巻物から冊子本の形態へ移行していくなかで ローマ帝国がキリスト教を国教とした三世紀から キリスト教関連の書物が羊皮紙に書かれてい
那須ブックセンター @nasu_bookcenter 年配の女性から本を探してほしいとお問い合わせがありました 「内容はね普通の家庭に育った女の子が普通の大人になって主婦になってお婆さんになっていく、波乱万丈とか熱愛とか家族問題とか一切ないのよ」と言われるので、著者とか出版社は分りますかと聞いたら「そういう本は無いかしらね?」でした 2021-09-09 11:14:40 那須ブックセンター @nasu_bookcenter 【那須高原の本屋】 本屋が地域の文化を育む、地域の読者が本屋を育てる ーー書店と本の文化を拡める会ーー (since 2017/10〜) 【営業時間/9:30〜18:30】【定休日/金曜日】 facebook.com/nasubookcenter/
日本の物価が世界的にみて安いということを強調すると同時に「日本の初任給はスイスの3分の1以下」「日本の30歳代IT人材の年収はアメリカの半額以下」など、日本が賃金でも安い国になっていることを教える。経済に詳しい日経新聞の指摘だけにインパクトがあり、他メディアで紹介される機会も多い。アマゾンの「企業・経営」部門1位。すでに6刷7万部を突破している。 同じような視点で日本を分析した本に、経済評論家、加谷珪一さんの一連の著作がある。『日本はもはや「後進国」』(秀和システム、2019年12月刊)、『貧乏国ニッポン――ますます転落する国でどう生きるか』 (幻冬舎、20年5月刊)、『日本は小国になるが、それは絶望ではない』(KADOKAWA、20年10月刊)と続く。 今や日本は「後進国」「貧乏国」「小国」であり、そのことを自覚してどう生きるかということを問いかけている。「1989年に1位だった世界競争
コロナ禍における日本の雰囲気はちょっと変なので、これはなんなんだろうかって考えることがある。 こういうことを考えて理解するためには知識が必要で、なにも知らない状態だと正しく考えることはできない。考えたところでどうしょうもないんだけど、考えて理解できると多少は落ち着く。そんなわけで今の日本の雰囲気を理解するために考えた際に、読んでて良かったなと思ったり、新たに読んだ本を紹介する。 私が気になった今の雰囲気は次の3つとなる。 個人で判断している理由 集団の判断が変になる理由 ケチで嫉妬深い理由 なんでこれが気になったのかというと、『ケチで嫉妬深い』個人が『個人で判断』するため『集団の判断が変になり』別の個人が『個人で判断』して問題を解決しなくてはならなくなるといった状況が嫌になってしまったからだ。嫌なものは嫌で仕方ないんだけど、理由が分かれば納得できる。そんなわけでこの雰囲気はなんなんだろうか
とうとう「學魔」こと高山宏大人の書庫(@大妻女子大多摩キャンパス)に行ってまいりました! 以前書いた記事で「撮影隊を差し向けたい」と紹介した書庫です。 2021年9月7日(火)14時に唐木田駅前集合ということで、当日は早起きしてリサイクルショップでリュックサックを購入(書庫の本を好きなだけ取って行け、という話だったので)、學魔へのお土産(船橋屋のくず餅)も吉祥寺デパ地下で買って30分前に着く予定でしたが、小田急線の路線を間違えて本厚木方向に行ってしまい、逆に30分遅刻……あきれて帰ろうとする學魔に猛ダッシュで何とか追いついて〈死〉を免れました(自殺して魂だけ向かうべきか悩みました like a 菊花の契)。本当にすいませんでした… まあ読者に関係のない個人的前置きはこの辺にして、さっそく書物の宇宙遊泳を始めましょう。遅刻したのと、自分の戴く分を確保するので精一杯で——格安セール品を奪い合う
メニューを飛ばして本文へ絵本ギャラリーホームに戻る絵本ギャラリー 》 江戸絵本とジャポニズム 》 English >ぶんぶく茶釜1735‐45年頃金時おさなだち1735‐45年頃はちかづき姫1735‐45年頃赤本 鼠の嫁入り1735‐45年頃塩売り文太物語1749年寺子短歌1762年版による1794年以降の摺り鬼の四季あそび1820‐30年頃桃太郎宝の蔵入り1830‐40年頃舌切り雀1844‐47年頃猫鼠合戦1840‐60年頃長ぐつをはいた猫ウォルター・クレイン絵四角いどうぶつ絵本アーサー・ウォー詩 ウィリアム・ニコルソン絵この展示について江戸絵本とその時代欧米の絵本にみるジャポニズムサイトマップ キー対応 Copyright© 2018 National Diet Library. All Rights Reserved.
草双紙は近世初期(17世紀半ば) から明治初期(19世紀末) に至るまでの約200余年間、その内容と造本の趣きとを変化させながら多くの読者に親しまれてきた。おそらく、近世近代を通じて一番長い期間に渉って愛翫されてきたジャンルといって差し支えないであろう。全丁に入れられた挿絵の隙間に平仮名を主とする本文が書き込まれるという独自の板面は、草双紙が他のジャンルと一線を劃した絵入大衆小説としての特徴的な様式であった。ただ、江戸の地本としての性格を強く体現していたため、近世文学研究史に於いて、草双紙は決して所謂〈文学的〉価値の高いものとして扱われてはこなかった。多分に好事的な風俗資料として、その挿絵が関心の対象となったに過ぎなかったからである。 ○ 近頃、この草双紙の研究史を通覧できる『草双紙研究資料叢書』全8巻(中村正明編、クレス出版)が出た。大正末期から昭和30年代初頭に至る黎明期の著作権切れの
「エジプトはナイルの賜物」というように、人類文明は4つの大河流域で誕生したといわれてきました。それに対して、新たな文明の発祥地として「高地文明」を提唱したのが、『高地文明―「もう一つの四大文明」の発見』です。本書を刊行した山本紀夫先生にお話を伺いました。 ――「高地文明」とは、どういうところにある、どんな文明でしょうか。 山本:まず申し上げておきますが、「高地文明」ということばは山本の造語で、まだ一般社会でも研究の世界でも知られておりません。一部の雑誌や専門書では書きましたが、広く一般にむけて発信するのは、今回の中公新書が初めてです。 私の考えでは、高地文明は地球上の熱帯圏のなかで、熱帯高地と呼ばれる地域に誕生し、発展した文明のことです。 すなわち、熱帯のなかで標高2000m以上から5000mくらいまでの高地(熱帯高地)で栄えたアステカやテオティワカン(以上メキシコ)、アンデスのティワナク
「網野 それはね、魚を抱えちゃう。抱くわけですよ。抱くと魚は動かなくなる。そういう技能があるわけです。」 (『中世の風景 (上)』 より) 阿部謹也 網野善彦 石井進 樺山紘一 『中世の風景 (上)』 中公新書 608 中央公論社 昭和56年4月25日 初版 昭和62年5月10日 9版 x 246p 新書判 並装 ビニールカバー 定価580円 装幀: 白井晟一 阿部謹也 網野善彦 石井進 樺山紘一 『中世の風景 (下)』 中公新書 613 中央公論社 昭和56年5月15日 印刷 昭和56年5月25日 発行 iv 272p 新書判 並装 ビニールカバー 定価480円 装幀: 白井晟一 「本書は、四人の中世史研究者が、それぞれあらかじめ用意した二~三のテーマを順次話題として提供する形で進められた討議の記録を編集したものである。最初の顔合わせは昭和五十四年四月で、実際の討議は同年七月と九月、およ
1970年代後半から80年代前半、読書界で中世史ブームがあった。西洋史で阿部謹也の『中世を旅する人びと』、日本史で網野善彦の『無縁・公界・楽』などが話題を呼んだ。支配者や武士の目から見た政治・経済を描くのではなく、農民・漁民や市井の職人、非定住民など今まで語られなかった存在に焦点を当てる社会史的な著作の出現は新鮮だった。本書は、その頃、盛り上がった「中世」を研究する学者4人の討議スタイルの書である。 「海・山・川」と題された章で石井は、北越後地方に伝わる貴種流離譚を紹介する。その地域の川の流域にはワタリと呼ばれ、船を操り交易や物資の運搬に従事して遠隔地と商取引を行った人々がいたと語る。ここで私がしごく懐かしい気分になるのは、幼少時「少年マガジン」で愛読した白土三平の漫画「ワタリ」を思い出すから。髪が斜めに流れる少年忍者の活躍に惹かれた。同時期に彼が別雑誌で連載した「サスケ」の方だったかもし
まず、自分の歴史認識が古いこと。 学校で習った「歴史」は、石油危機と東西冷戦のあたりで終わっている。そして当然、私が生きているあいだも歴史は書かれていく。 しかし、私はそれらを「ニュース」として知る。 メディアやネットを通じた出来事として接する。大きな事件や紛争の報道には、そこに至る経緯も解説されるが、それだけだ。私は少し心を痛め、赤十字に募金し、次のニュースを見る。ニュースは上書きされ、私の関心や、日本との関わりが遠いほど速やかに流されてゆく。 食糧問題は解決した? 例えば、飢餓人口について。 どこかで「飢えに苦しむ人は大幅に減少している」と耳にしたことがあった。食糧問題や貧困は大きく解消に向かっているという主張だったと記憶している。 しかし、サハラ以南ではここ半世紀一貫して増加していることを知った(下図参照)。また、世界全体から見ても、2014年を境に増加に転じていることが分かった(※
新刊が出たと聞けば、迷わず購入する著者がいる。内容を事前に確かめることはない。なぜならその人が書くものに期待を裏切られたことはこれまで一度もないからだ。 堀川惠子氏は、当代最高のノンフィクションの書き手のひとりである。著作はいずれも高い評価を受け、受賞歴も数知れない。本書も凄い本だった。すでに膨大な文献が世に出ている太平洋戦争について、これまでにない新しい視点から光を当てている。 四方を海に囲まれた日本は、食糧や資源の輸入を船に頼らざるを得ない。いざ戦争となれば、戦地に兵を送り出すのも、武器や食糧を届けるのも船頼みとなる。海上輸送は国家存立の基本だ。日清日露から太平洋戦争に至るまで、日本が戦った戦争は実は「海の戦争」だった。その中心にあったのが、広島の宇品である。 東京を起点とする鉄道が広島まで開通していたことや、西日本でもっとも早く港湾整備が終わっていたことなどから、軍事拠点として宇品に
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