ロシアの児童文学家エドゥアルド・ウスペンスキーの絵本シリーズ『ワニのゲーナ』に登場する、チェブラーシカ。日本でもアニメ化されるなど人気の高い、愛くるしいキャラクターの生みの親について、ロシア全土に衝撃を与えるニュースが広がった。 その発端は5月末にメディアに掲載された、作家の実の娘からの公開書簡。彼女はロシアの児童文学賞に父の名をつけることに反対をし、その理由として「父は生前ずっと家庭内暴力をふるっていた非常に残酷な人」だったと告白した。 児童文学の賞に、家庭内暴力をふるっていた人の名がつくなんて…ソ連時代から現在まで、ロシアの子供たちにもっとも愛されているアニメーション『チェブラーシカ』の原作者エドゥアルド・ウスペンスキー(2018年没)。 しかし、作家の実の娘タチヤーナ・ウスペンスカヤによれば、生前の作家は、家庭内暴力をふるう「暴君」であり、家族は肉体的、精神的に苦しめられてきたという