広島市議会は24日の総務委員会で、原爆資料館(中区)の常設展示を見学する際に支払う「観覧料」について、表記を変えるよう求める陳情を全会一致で採択した。陳情を提出したのは市内の被爆者ら2人で、見物することを意味する「観覧」という言葉は娯楽性を感じさせ、「惨状を目にする場に到底ふさわしいとは思えない」と訴えている。25日には本会議で採択される見通し。資料館を運営する市は近く別の言葉に改める。 原爆資料館の観覧料は条例で定められ、1955年の開館時から、入り口やパンフレットなどに表示されてきた。観覧料という言葉は各地の美術館や博物館のほか、長崎市の原爆資料館や沖縄県糸満市の平和祈念資料館でも使われている。