「第2のマカオ」と呼ばれるカンボジア・シアヌークビル。黄金のライオン像の向こうには「給料を返せ、家に帰せ」の垂れ幕が アジアの新興国でも、中国マネーによる「土地バブル」が起きた。 カンボジア南部の海辺の街シアヌークビルは、中国資本のカジノが密集し、「第2のマカオ」と呼ばれる。中心部の撮影スポットになっているのは、黄金のライオン像。街の名の由来になった前国王シアヌークの力を「百獣の王」で表したとされる。 そのまわりに、建設中の高層ビルが立ち並び、垂れ幕がかかっていた。遠目に中国語らしいとわかる。中国人は2017年ごろから急増した。その多くが中国本土では禁じられているギャンブル目当てともいわれる。 ビルに囲まれたシアヌークビルの黄金のライオン シアヌークビルでは、巨額のカネが動くギャンブルの影響で、マンションの価格が以前の2~3倍まで高騰した。「まさに不動産バブル。金に糸目をつけないギャンブル