[東京 12日 ロイター] 国内自動車メーカーが米国でローンの貸し倒れ増加に直面している。トヨタ自動車7203.Tとホンダ7267.T、日産自動車7201.Tの大手3社は貸し倒れ損と引当金を合わせ、2008年4─12月期に1000億円以上の関連費用を計上した。 3社の金融債権は約16兆円にのぼり、その多くが米国向け。同国の失業率は悪化の一途をたどっており、引当金のさらなる積み増しを迫られる可能性がある。 <トヨタの貸倒率は1%台半ばに上昇> トヨタは米国の自動車ローン貸倒率が08年末に1%台半ばを超えた。07年4月時点では0.6%だったが、サブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅融資)問題の影響が顕在化しはじめた同年秋ごろからじわりと上昇。昨年4月には1%台に乗り、その後も悪化し続けている。 07年末に1.53%だった日産自動車7201.Tは、08年末に1.87%へ上昇。ホンダ726