尖閣、挑発緩めぬ中国 軍艦並み、巨大公船も警戒―「グレーゾーン」対処課題 2020年05月17日07時17分 中国公船が今月、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に侵入し、日本漁船を追尾した問題。日本が新型コロナウイルスによる国難に直面する中でも、海洋権益確保のために挑発の手を緩めない中国の姿勢を際立たせることになった。領海警備は海上保安庁が対応するが、中国は軍艦並みの巨大な公船も保有。政府は力による現状変更の圧力を警戒する。 〔写真特集〕中国公船「海警」 今月8日、尖閣領海に侵入した中国公船2隻が日本漁船1隻に接近、追尾した。日本政府は抗議したが、中国側は「日本漁船が中国領海で違法操業をした」と領有権の主張を一歩も譲らない立場を改めて鮮明にした。 沖縄県尖閣諸島海域で、中国公船(奥)を監視する海上保安庁の巡視船(海上保安庁提供) 海保によると昨年、尖閣諸島沖の接続水域で確認された中国公船は延べ10