竜巻で壊滅的被害を受けた米アラバマ(Alabama)州ヒューイタウン(Hueytown)の町にひるがえる米国旗(2011年5月1日撮影)。(c)AFP/Nicholas KAMM 【5月2日 AFP】米南部で300人以上の死者を出した史上最悪規模の竜巻被害をめぐり、近年増加しているように見える竜巻の原因を気候変動に求めるのは誤りだろうと、米気象学者たちが警告している。 ■発生数増加は「見かけ上」、今回は「まれな例」 ミシシッピ州立大学(Mississippi State University)の専門家グラディ・ディクソン(Grady Dixon)氏は、「過去60年のデータを見ると確かに竜巻の発生件数は著しく増えているが、これは気象情報の収集技術の向上による見かけ上の増加だ」と指摘する。 米海洋大気局(NOAA)暴風雨予測センターのデビッド・イミー(David Imy)氏の説明によると、米南