雪上に舞い降りるカラフトフクロウのメス。フィンランドで撮影。(PHOTOGRAPH BY WILD WONDERS OF EUROPE / ZACEK, NATURE PICTURE LIBRARY) カラフトフクロウは50センチも積もった雪の下に隠れているハタネズミを見つけ出し、硬い雪面を両脚で突き破って捕まえることができる。このような離れ業を成し遂げられるのは、ネズミの超音波振動を検知できるからだと考えられてきた。しかし、新たな研究により、カラフトフクロウは、ハタネズミが雪の中にトンネルを掘る音など、より低い音も拾っていることが示唆された。 2022年11月23日付けで学術誌「英国王立協会紀要B(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された研究論文は、カラフトフクロウが雪上でホバリングしてかすかな音を探し出すことと、その際に幅の広い顔が役立ってい