愛知県西三河地方のご当地即席麺「キリンラーメン」の名称が「キリマルラーメン」に変わる。大手飲料メーカー「キリン」と商標権をめぐる争いがあったとされ、製造販売する小笠原製粉(愛知県碧南市)が1日、公募結果を踏まえて新名称を発表した。 キリンラーメンは1965年に誕生した。黄色をベースにした包装とレトロなイラストで知られ、愛知県で高い知名度を誇る。最近では年間100万食を販売している。 一般公募で選ばれた「ヘキナン」「キリマル」「オガサワラ」の3案への投票を呼びかけたところ、1万1969票が集まった。「キリマル」が7090票で最も多く、「オガサワラ」(2793票)、「ヘキナン」(2086票)の順だった。 同社は取引先などの意見も参考に新名称を決める考えだったが、小笠原充勇専務は「やはりお客様の意見がすべてだと考えを改めた」。10月ごろに新たな包装で売り出す予定。(細見るい)