今や貴重なリアル7.1ch出力対応ヘッドセットは誰のためのものか Razer Tiamat 7.1 V2 Text by 榎本 涼 Razerがしぶとく市場へ投入し続けているものの1つに,「リアル7.1ch出力対応ヘッドセット」がある。片耳あたり5基,計10基のスピーカードライバーを搭載し,内部で配置や角度を変えることで,7.1chスピーカーセットのような音場を実現するというアレだ。 最近ではバーチャルサラウンドサウンド技術の選択肢が増え,また品質も上がってきたため,リアル7.1ch(あるいは5.1ch)出力対応ヘッドセットをあまり見かけなくなってきたが,Razerは依然として諦めていないようで,2012年に発売された「Razer Tiamat 7.1」(以下,Tiamat 7.1)以来の新作となる「Razer Tiamat 7.1 V2」(以下,Tiamat 7.1 V2)を2017年1