日産自動車に会長職を解任されたカルロス・ゴーン被告に対し、レバノンでは連帯を呼び掛ける街頭看板が並ぶ。同被告のもう1つの母国フランスでは、当初からわずかしかなかった支援の声が今や急速に消えつつある。 「黄色いベスト運動」のデモが吹き荒れるフランスで、ゴーン被告の窮状という問題は脇へ追いやられている。デモ参加者が訴えているのは富の不平等に対する憤りであり、エリート主義に対する強烈な嫌悪だ。
フランスのマクロン大統領はビジネス界向けの改革を推し進め、企業経営者からは高く評価されてきた。しかし、それ以外からは不満が相次ぎ、右派と左派の垣根を超えた大規模なデモ、イエローベスト運動を招いた。マクロン政権の窮地とイエローベストの台頭は、特定の勢力に偏りすぎた政治の危うさを物語る。 「右派でも左派でもない」と強調し、政治への信頼を回復すると叫んで2017年に就任したマクロン大統領は、3週間続けてパリで発生した数十万人規模のデモとその暴徒化によって窮地に立たされている。この背景にはビジネス志向の急速な経済改革への不満があり、これは結果的に右派と左派の連携を生んでいる。 「革命とデモの国」の動揺 「芸術と美食の国」であるフランスは「革命とデモの国」でもある。どちらも既成概念に囚われず、自らのセンスと意志で新たな境地を切り拓こうとする点で共通するが、11月半ばから毎週末発生してきた大規模デモは
レユニオン島出身のエマニュエル・フュモン選手は、2005年ジュニア空手道選手権大会、型個人女性で優勝し、2008年ジュニア・ヨーロッパ選手権大会では、銅メダルを獲得した。 レユニオン島ブラ=パノンにある道場にてジャーナリストのインタビューに答えるフランス本土出身者(メトロポリテーヌ)、ロランス・フィッシャー(フランス語版)選手。彼女が2006年フィンランドのタンペレで開催された世界空手道選手権大会で優勝(組手60kg級女性)の栄冠を手にした数日後。 レユニオンの空手事情(レユニオンのからてじじょう)では、フランスの海外県の一つであるインド洋に浮かぶ島レユニオン島における空手について記述する。 レユニオン島では空手はとても人気のあるスポーツの一つとなっている。フランス空手道連盟(フランス語版)の地方スポーツリーグにあたる空手道レユニオン・リーグ(la Ligue de karaté de L
【スポーツ】フランスで見た日本のPURORESU 拡大 今年から本格的な海外進出に乗り出した新日本プロレスの米国ロサンゼルス大会が、現地時間の7月1日と2日に行われ、大成功に終わったという。そして、その数日後、フランスでも日本直輸入のプロレスが行われていた。 舞台はパリ郊外で現地時間の6~9日に開催された日本文化の総合博覧会「ジャパンエキスポ」。記者はプライベートの一人旅で訪れたのだが、アニメ・漫画、伝統文化、ゲームなどの出展ブースが所狭しと並ぶ広大な会場の一角に設置されたリングでプロレスが行われるのを知り、取材をすることにした。 そもそもプロレスが日本文化なのかどうかという疑問はあるが、これはフランス北部に拠点を置くプロレス団体ICWA(国際キャッチ・レスリング同盟)が中心となって行っている。同団体のレスラー兼プロモーターのピエール・フォンテーヌ氏によると、10年前にジャパンエキスポ側か
トゥールーズ市内に貼られたキャンペーンポスター/TAO DDB (c) Joel BRECHET (Joelの「e」の文字は上にトレマ) 「痴漢はご乗車できません。作動中のカメラと係員をすべての路線に広げており、呼び出し装置は駅と地下鉄、トラムの各車両にございます」 フランス南西部にあるトゥールーズ市。 同市の公共交通機関を運営するTisseo(「e」の文字は上にアクサン・テギュ)は、今年4月からセクハラおよび性的暴行に対するキャンペーンを始めた。注意喚起のアナウンスを流し、駅など各所に貼られたポスターには「痴漢は乗車するな」という文字とともに、迷惑行為をキャラクター化した醜いモンスターが描かれている。 日本と同様に、フランスでも痴漢などの迷惑行為は深刻な問題だ。トゥールーズ市のような地方都市に加え、首都パリ市でも、しばしば対策が行われている。 迷惑行為の発生を報告するアプリ 昨年末からパ
『自由なフランスを取りもどすーー愛国主義かグローバリズムか』(花伝社)という本が出版された。フランス大統領候補で右派政党「国民戦線」リーダー、マリーヌ・ルペン氏の演説と公約をまとめた本だ。ルペン氏の政策を日本語で読める唯一の資料といってもいい。 私が興味を持ったきっかけは、ビジネスインサイダージャパン(BIJ)の仕事でこの本の編者でもある民族派団体「一水会」の木村三浩代表にインタビューしたことだ。 https://www.businessinsider.jp/post-33374 木村氏は私に「ルペンの国民戦線は日本では『極右』と報道されているが、あれは間違いだ」と言った。そんなことはないだろう、と即座に思った。だって、日本ではどのメディアも「極右」と呼んでいる(よく調べたら朝日新聞だけは「右翼」という表現だった)。しかし、日本で長年右翼活動をしてきた木村氏が言うのだから本当はそうなのかも
仏トワリー動物園で飼育されるサイ2頭(2002年8月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/MARTIN BUREAU 【3月8日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)郊外のトワリー(Thoiry)動物園で、夜間に侵入した何者かによってシロサイ1頭が射殺され、角を奪われる事件が発生した。警察と同園が7日、明らかにした。 犯人は6日夜、住み込みの職員5人に気付かれることなく、正門をこじ開け、さらに少なくとも2か所の扉を破り侵入した。 殺されたのは、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)で準絶滅危惧種に指定されているミナミシロサイで、4歳の雄の「バンス(Vince)」。バンスは他にも少なくとも2頭のサイが飼育されている場所で襲われたという。 警察の報道官がAFPに明かしたところによると、6日にサイの飼育場を後にした職員が、翌7日に戻った際にバンスの死骸を発見。バンスは頭
ルドン・ジョゼフ 𓃩 Joseph REDON @odilon_japon 日常な仏語になったw bonzaï ボンザイ<盆栽 geisha ゲシャ<アジアの売春婦 kamikaze カミカーズ<死を怖れず mousmé ムスメ<日本美人 tatamisé タタミゼ<日本人より日本人 samouraï サムライ<タフな人 karoshi カロシ<働きすぎ 2015-12-06 23:10:44 ルドン・ジョゼフ 𓃩 Joseph REDON @odilon_japon 日常的なフランス語になった日本語、もう一つ: ninja : ニンジャ(忍者) 実は名詞ではなく形容詞として一番使われています。 例えば「vélo ninja」(ニンジャな自転車):知らないところから突然出てくる自転車のこと。 「pub ninja」:そのまんま、ステマのこと(笑 2015-12-08 15:02:23
新時代のパリを創造するため、仏政府が2030年頃の実現を目指し取り組んでいる“グランパリ計画”の一環として、サンクルー競馬場の閉場が検討されていることが明らかになり、仏競馬界に動揺が広がっている。シルヴィア・ピネル住宅大臣が2月下旬にまとめた政府計画によれば、同競馬場は5年後の20年までに閉鎖となる可能性があり、跡地には6000戸の公営住宅が建てられるという。 この国益介入(OIN=Operation d’interet national)は12日に公となり、これを受けてフランスギャロは14日に緊急記者会見を開き、ベルトラン・ベランギエ会長は「競馬界にとって欠かすことのできぬ重要な競馬場であり、質の高い国際的な競走とともに多数の雇用も生み出しています。土地の譲渡は考えられず、もしも失うことがあればそれは悲劇です」と語った。 1998年7月に定められた市の都市計画によりサンクルー競馬場は保護
ミストラル級強襲揚陸艦(ミストラルきゅうきょうしゅうようりくかん、フランス語: Bâtiment de Projection et de Commandement Type Mistral)は、フランス海軍の強襲揚陸艦の艦級。フランス海軍の正式な艦種呼称は指揮・戦力投射艦(Bâtiment de Projection et de Commandement、BPC)とされている。 マルチハザード化およびグローバル化に伴う任務の多様化に対応して、水陸両用作戦以外にも人道援助など戦争以外の軍事作戦も考慮した多目的母艦とされている。 来歴[編集] 計画時には「Nouveaux Transports de Chalands de Débarquement」(NTCD)と呼ばれていた。フランス海軍の正式な艦種呼称は指揮・戦力投射艦(Bâtiment de Projection et de Comman
フランス・パリで撮影された、同国政府がウェブサイトで発表した過激派勧誘対策の動画の一部(2015年1月28日撮影)。(c)AFP/JOEL SAGET 【1月29日 AFP】「君はこの世の地獄に出会い、一人で死ぬだろう」──これはフランス政府が新たに始めた、イスラム過激派に参加しようと考えている人物の気持ちをそぐことを目指したソーシャルメディア向けキャンペーンでのメッセージの一つだ。 ウェブサイト「www.stop-djihadisme.gouv.fr」で公開された1本目の動画は、「イスラム過激派」への勧誘役が語る典型的な約束をまず示し、その上で仏政府による正反対の観点を、はりつけされた遺体や、首のない遺体、穴に放り込まれる遺体などの映像が流れる中で見せるものだ。 中東での紛争の映像が流れる中、テロップが表示される。 「彼らは君にこう言う。『われわれに参加して、シリアの子どもたちを助けよう
これまで何度かコメントのやりとりでフランスにおける名前について話題になりましたので、こんにちはこの話題で行ってみましょう。 私が子供の頃、英語の授業で習ったことは英米での名前の構成は First name + Middle name + Last (or Family) name で、First name は親が与えたものであり、Middle name がクリスチャンネームであることが多いということでした。フランスの名前の構成は Prénom(名) + prénom de grand père (mère) matérnel (母方の祖父母の名) + prenom de gran père (mère) patérnel (父方の祖父母の名) + nom de famille (苗字)になります。英米のMiddle name にあたる祖父母の名前は男児なら祖父、女児なら祖母の2名が並ぶ
米サンフランシスコのスーパーの棚に並んだチョコスプレッド「ヌテラ」(2014年8月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Justin Sullivan 【1月27日 AFP】フランスで夫婦が娘にチョコペーストと同じ「ヌテラ(Nutella)」と名付けたところ、からかいの対象になりかねないとして裁判所が命名を却下し改名を命じた。「ヌテラ」はヘーゼルナッツとチョコレートのスプレッドの商品名で、フランスの家庭には欠かせない人気食品だ。 地元紙「ノールの声(La Voix du Nord)」が26日に伝えたところによると、夫婦が女児の名前を届け出たのは昨年9月だった。だが特異な名前をいぶかった登記所が地元検察に相談。「ヌテラ」の命名については家庭裁判所で審理されることとなった。検察はAFPの取材に対し、同紙の報道内容を認めている。 裁判所は「チョコスプレッドの商品名と同じ
フランスで移民排斥や反イスラム主義を掲げる右翼政党「国民戦線」が、連続テロによる不安の高まりを受けて勢いづいている。かつての差別的な言動を封印して穏健路線に切り替え、反グローバル化の大衆政党として支持を広げてもいる。彼らは何をめざすのか。フランス社会は今後どうなるのか。マリーヌ・ルペン党首に聞いた。 ――パリの週刊新聞「シャルリー・エブド」の襲撃に始まったフランスでの連続テロについて、どのように受け止めていますか。 「テロの原因を考えると、悲しくなります。イスラム原理主義が我が国に浸透していると、私たちはずっと以前から警告してきましたから。彼らは、一部の地域を占拠し、犯罪組織とつながりを持ち、世俗社会を尊重しません。自由なフランスの理念に対し、全体主義の立場から宣戦を布告しているのです」 「テロは手段に過ぎません。テロを生み出す理念こそが問題なのです。原理主義はイスラムのがん細胞。摘出しな
かしま・しげる●1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得満期退学。フランス文学者。明治大学教授。フランス文学の研究翻訳、19世紀のフランスの社会を中心に、多数の著作、エッセイの執筆のほか、稀覯本、古書の収集でも知られる。『馬車が買いたい!』で1991年度サントリー学芸賞、『子供より古書が大事と思いたい』で1996年講談社エッセイ賞、1999年『愛書狂』でゲスナー賞、1999年『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞。(撮影:尾形文繁) 1月7日、フランスの風刺新聞「シャルリ・エブド」がイスラムの預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことを理由にアルジェリア移民の2世の兄弟が編集部を襲撃。連続テロ事件に発展した。11日にはテロに抗議し、「表現の自由」を掲げるデモ行進にフランス全土で370万人が集結。EU(欧州連合)各国首脳らも参加した。13日にはフランスの国会で、議
1月7日に襲撃・大量殺人事件が起きたフランスの週刊風刺マンガ紙(日本でイメージする「新聞」では必ずしもない)「週刊シャルリ(シャルリ・エブド)」の発行部数は、約3万だという。事件の夜にパリのレピュブリック(共和国)広場に集まった群衆は3万5000。この数字の不均衡と、にも関わらずのおそろいの『Je suis Charlie 私はシャルリ』という黒地に白抜きのプラカードには、なにか不気味さが漂う。 シュルリ・エブドの出発点は週刊「ハラキリ」 「真実を探究したジャーナリストが凶弾に倒れた」というが、この週刊新聞は事実を直接報道するのではなく、掲載するのはそれをネタにした辛口の風刺だ。風刺にはよりシャープな真実を見る目が必要だ、と言われれば話がズレていないかと思いつつも反論はしにくいが、しかし巷間に報道される内容から受けるこの事件のイメージが必ずしも精確とは言えないことだけは確かだ。いやもっと言
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