中国内陸部の甘粛省で去年、「ブルセラ症」の動物用のワクチンを製造する工場から菌が漏れ出し、住民など6000人以上が感染していたことが分かりました。地元当局は当初、感染者はおよそ200人と発表していましたが、ことしになって報道をきっかけにより多くの感染者を把握していたことを認め、当局の隠蔽体質に批判が高まっています。 ブルセラ症は、主に犬や牛、豚、ヤギなどが細菌に感染して引き起こされる病気で、人が感染すると発熱や関節の痛みなどの症状が出ます。 当局は去年12月、工場の近くにある獣医学研究所の職員や学生らおよそ200人がブルセラ症を引き起こす菌に感染したと発表していましたが、住民の感染は明らかにしていませんでした。 しかし、ことし9月、中国の雑誌「財新週刊」が、感染が周辺住民にも広がり、その数は3000人以上に上ると伝えたことをきっかけに、当局は、当時判明していただけで3245人の感染者がいた
東京造形大学客員教授。1967年東京生まれ。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。2015年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 著書に『プリニウス』(とり・みきと共著)、『オリンピア・キュクロス』『国境のない生き方』『ヴィオラ母さん』など News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 世界を駆けてきた、漫画家で文筆家のヤマザキマリ氏。1年の半分を東京で、残りの半分を夫の実家であるイタリアで過ごしているが、コロナ禍で約10カ月、東京の自宅に閉じこもることを余儀なくされているそう。そのときの経験を基に綴った
中国の習近平(シーチンピン)国家主席は10日、新型コロナウイルスの感染源となった湖北省武漢市を視察した。新型肺炎が拡大して以降、習氏が武漢入りするのは初めて。中国で感染者の減少が続くなか、習氏は「ウイルス拡散の勢いは基本的に抑え込んだ」と表明した。湖北省では11日から、企業活動も本格的に再開する見通しだ。 10日、飛行機で武漢入りした習氏は、新型肺炎患者の専門治療のため突貫工事で建設した「火神山病院」を視察。テレビ電話を通じて患者を見舞った後、医療従事者との対話で「ウイルス拡散の勢いはすでに基本的に抑え込んだ。状況は徐々に良くなっている」との認識を示した。 幹部を集めた会議でも、習氏は「努力の結果、湖北や武漢の状況は好転しており、局面を変えるという目標は達成された」と評価。その上で「感染阻止の任務は依然厳しく、困難を伴う」と引き締めも図った。 新型肺炎が世界に広がる中、中国では3月に入り湖
中国の新疆ウイグル自治区南西部ホータン地区にある「再教育」施設の監視塔(2019年5月31日撮影)。(c)GREG BAKER / AFP 【2月27日 AFP】(写真追加)中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で、政府が新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるために実施している厳格な措置によって、飢餓が広がっている。米首都ワシントンに本部を置く人権擁護団体「ウイグル人権プロジェクト(Uyghur Human Rights Project)」が26日、告発した。 【関連記事】ウイグル人収容施設、散髪頻度まで厳しく管理 ウイグル人権プロジェクトはさらに、ウイグル人やチュルク語(Turkic)を話すイスラム教徒ら100万人超が収容され、国際的な非難を浴びている施設で、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が流行する恐れがあると懸念を
新型コロナウイルスの感染拡大が、日本のアニメ業界を直撃している。近年、テレビアニメの制作本数の増加から海外、特に中国のスタジオに作画などの制作を委託する制作会社が増加。その中、コロナウイルスの影響で中国への物資の送付や人の往来が難しくなり、制作に支障が出ている。日中の制作関係者が24日、日刊スポーツの取材に応じ、危機的な現状を明かした。 ◇ ◇ ◇ 近年、日本のアニメは中国に依存する面が増していた。50代の日本人制作関係者は「作画などを委託する比重が高まり、全体で半分以上の会社は中国に委託する状況じゃないですか」と説明する。中国にスタジオを作ったり、逆に中国の会社が日本に支社を作ったり、日本の制作者を好条件で雇用するケースも少なくないという。中国の配信大手「ビリビリ動画」が日本のアニメの公式配信を始め、その権利料収入も大きな収益となっていた。 中国に本社があるアニメ制作会社で働
新型肺炎の感染拡大で、中国では首都・北京もゴーストタウンと化している。ロイター・グレーター・チャイナのチーフプロデューサー、マーク・チザムが、いつもの通勤風景がどう変わったかをリポートした。 こんな北京はあなたも見たことがないはず――。 朝のこの時間はいつも通勤客でにぎわっていた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で、中国では旧正月の連休が延長され、2500万人の人々の大半が通りから消えた。 「歩道には誰もいない。車、自転車、バイクもほとんどいない」 ロイターのマーク・チザム記者はこの10日間、いつもの通勤経路から人の消えた不気味な様子を記録し続けた。 「左側はシルクマーケットで、いつもなら多くの外国人が来て買い物をしているが、ここも閉まっていて誰も入れない」 「永安里駅に向かう。最も混雑する、北京地下鉄1号線の駅だ」 「これからサーモスキャンをする」 「1人として電車から降りず、1人とし
新型コロナウイルスによる肺炎対策を巡り、大理石の産地として知られる中国雲南省大理市が、重慶市が購入し、輸送される途中のマスク30万枚を緊急徴用したことが明らかになった。大切なマスクを奪われた形の重慶市は「感染防止のための緊急物資なのに」と返却を要求している。6日付の中国紙・新京報が報じた。 中国では感染が全土に拡大し、マスク不足が日に日に深刻化。中国国内のインターネット上には「(新型肺炎の発生地である)湖北省に隣接し、感染者が300人以上いる重慶市のマスクを、7人しか感染者が出ていない大理市が奪うなど民族の恥だ」と批判が噴出している。 報道によると、マスク30万枚は重慶市の新型肺炎対策本部がミャンマー企業から購入。ミャンマー国境沿いの雲南省瑞麗市から宅配業者が省内を通って重慶市に向かって運んでいた。
新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国で、住民に外出禁止などの厳しい規制を課す都市が急増している。朝日新聞の集計では5日夕現在、何らかの外出制限を出したのは感染が深刻な湖北省を除いても17省・直轄市の53都市に上り、住民の困惑が広がっている。 【画像】「死ぬの待てということか」ベッドない、武漢患者SOS 2人の死者が出た河南省南陽市では、3日夜、「明日から『封鎖式管理』を始める」との通知が携帯電話のショートメッセージなどで住民に届いた。 市内の30代女性は、その内容を見て驚いた。「各家庭で2日ごとに1人だけ、生活必需品の買い出しを許可する。通院する人や感染防止に関わる人をのぞき、その他の外出は認めない」とあったためだ。 翌朝、町内会に相当する「社区」の出入り口には政府の担当者が立ち、住民を追い返したりマスクの着用をチェックしたりしていた。自家用車での外出も止められたため、女性の家族は慌て
新型のコロナウイルスの感染拡大による中国での致死率は、感染が最も深刻な湖北省・武漢では5%近くになっている一方、それ以外の地域を見るとおよそ0.8%にとどまっていて、専門家は、「武漢では軽症の患者がカウントされておらず致死率は見かけ上高くなっているとみられる」と話しています。 中国の保健当局のデータをもとに新型のコロナウイルスの致死率を見ると、中国ではおよそ2.1%ですが、感染拡大が最も深刻な湖北省・武漢ではおよそ4.9%となっています。その一方で、武漢を除いた中国でみるとおよそ0.8%にとどまっています。 これについてWHO=世界保健機関で感染症対策を指揮した経験のある東北大学の押谷仁教授は「武漢では医療機関が混乱しているため軽症の患者がカウントされていなかったり、重症患者への治療が十分行えなかったりして、致死率が高くなっている可能性がある」としています。 その上で「今後は、毎年のインフ
中国東部・浙江省杭州の鉄道駅で、武漢から到着した列車から降りた旅客の体温を測る職員(2020年1月23日撮影)。(c)AFP 【2月2日 AFP】中国東部・浙江(Zhejiang)省温州(Wenzhou)市は2日、住民の移動を制限し、道路を封鎖した。新型コロナウイルスの感染拡大の中心地である中部・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)に次いで思い切った措置となる。 人口900万人を抱える温州市の当局によると、生活必需品の買い出しのための外出は、2日に1度、各世帯1人に限り許可される。また、高速道路の料金所46か所も封鎖された。 浙江省は湖北省に次いで新型コロナウイルスの感染者が多い省で、これまでに661人が確認されている。うち265人は、武漢から道路距離で800キロ超離れている温州で確認された。 温州市は公の行事を中止し、プールや映画館、博物館などの公共施設を閉鎖。省境をまたぐ長距離バスだ
中国在住です。 私が住んでいるところでも春節休みが延長になったよー。 今は多くの工場が操業停止になっているので、とっても空が青く空気がキレイです。 こんな気持ちが良い天気の下、みんなマスクをして出歩いているのはシュールな光景です。 相変わらず日本で騒がれているこの件、私は春節休みに政府が強行策を取ることはないだろうと思っていたので、今回の施策は正直意外でした。 テレビでは中国のショッキングな映像は流れているものの、こちらの現状や今後のことは解説されていないので、私なりに感じたことを書いてみます。 ・春節休みが延長になった理由 上海・広州では春節が2月9日まで延長されています。 春節休みの延長の理由については前にも書いた、こっちの保険制度が関係しています。 中国の保険制度は日本ほど充実していないので、みんな病気にかかってもあまり病院に行きません。 武漢では政府が特例で新型肺炎の患者については
テレビドラマや映画などを観て、何らかの影響を受ける人は少なくない。尊敬している監督の作品や大好きな俳優が出演している作品ならなおさらだろう。とは言え、時にその影響がほかの人から見れば不可解なカタチで現れることもある。今回中国の揚子晩報などで報じられたニュースは、テレビドラマに影響され、自ら手術をしてしまった男性の話だ。 50代の男性、呉さんは1年前に転倒事故を起こし、左足脛骨を骨折してしまった。呉さんは手術で足に鋼板を入れられたのだが、今年9月、医者からすでに脛骨は良くなっていると告げられ、鋼板を取り除く手術を受けることを勧められる。しかしそのとき、呉さんは医者の勧めにハッキリとは返答をしなかったそうだ。 それにはふたつの理由があった。ひとつは金銭面の問題。そして、もうひとつはテレビドラマの影響だ。少し前、呉さんはテレビドラマで傷を負った主人公が自ら手術をして生還したシーンを見ていた。その
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く