自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて 平成22年5月28日 厚生労働省において「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」を設置し、自殺防止対策とあわせて、地域・職域におけるうつ病・メンタルヘルス対策の一層の充実を図っていくための検討を行ってきたところであるが、今般、以下のとおりとりまとめを行った。
原因不明の誠実 全然理解できないことを、「わけ (理由) がわからない」というように、どんなことでも理由や原因がわからないと本当にわかったという気はしないものだ。病気の治療も、原因がはっきりしないまま始めると、見当違いなことをしてしまうことだってある。熱が上がったら熱さましをのめばいいのなら簡単だけれど、熱の原因は肺炎かもしれないし、髄膜炎かもしれない。そういうときに、ただ熱が下がったからといって安心していると、病気はどんどん悪化していくことになる。何事も表面だけを見ていては判断を誤る。だから医者はいろいろな検査をして原因をつきとめようとする。けれども、原因はいつもみつかるとは限らず、その一方で検査法はどんどん進歩しているから、あまりムキになって追求すると、これでもかというほど検査をすることになってしまう。原因が全然わからないというのも問題だけれど、こだわりすぎてもかえってよくないこともあ
次の週の月曜日になって、件の番組制作会社から電話があった。「水曜日の撮影の件はいかがでしょうか?」そうか、やはりそのつもりだったのね。返事をしなかった自分も悪いと思い、「わかりました。でも水曜は外来で、夜にならないと時間が空きません。それでよろしければ。」ということで、水曜の夜7時半に、私が中央線沿線のある駅の近くに借りているオフィスに来ていただいた。代表者のA氏、そして照明さんとカメラ係。スタッフは合計3人で皆若い。名刺をいただいた担当のA氏からしてまだ30歳代といった印象である。私のオフィスは狭く、ソファーをずらしてカメラの位置を決め、背景にラシャ紙のようなものを張って設定するのに少し時間がかかった。その間にA氏から「先生にこんな風におっしゃっていただきたいのですが・・・」と渡されたものを見ると、なるほど台本も大体出来ている。「子供はどうしてうんこが好きか」というテーマで、精神分析でい
結構引き伸ばしてきた「うつ病再考」であるが、やはりたいしたアイデアは浮かばなかった。「新型うつ病の本質に迫る」はやはり、竜頭蛇尾、羊頭狗肉であった。それは認める。しかしそんなに簡単に本質に迫れるものだろうか。新型うつ病で本を書いている人に悪いではないか。以下に述べるのはこの一連のテーマを終えるにあたってのまとめというよりは、感想、雑感である。 まず「新型うつ病」という言い方は正しくないだろう。というのはこのタイプのうつ病は、従来からあったからだ。従来「抑うつ神経症」と呼ばれたり、DSMでは「非定型」と呼ばれたものがこれに相当する。これについては、過去のブログ(シリーズ「怠け病」はあるのか? その7 12月14日)で記載したので、少し抜粋する(スペース稼ぎでは決してない)。 「うつには、メランコリー型と、非定型が分類されている。DSMの今のスタイルはDSM-Ⅲに始まるから、1980年以来、つ
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