第11世代Core「Core i9-11900K」レビュー。Rocket Lake-SはRyzen 9 5950X/5900Xとゲーム性能で戦えるCPUなのか ライター:米田 聡 カメラマン:佐々木秀二 2021年3月30日22:00,IntelのデスクトップPC向け「第11世代Coreプロセッサ」(開発コードネーム Rocket Lake-S)がいよいよ発売となった。第11世代Coreプロセッサは,6年ぶりにIntelがCPUコアアーキテクチャを刷新したデスクトップPC向けのCPUだ。同社によると,クロックあたりの処理性能(Instruction per Clock:IPC)が第10世代Coreプロセッサ比で19%も向上しており,高いゲーム性能を実現したという(関連記事)。PCゲーマーにとっても,期待の新製品と言えようか。 本稿では第11世代Coreプロセッサの中から,最上位モデルとなる
以前、『サイバーパンク2077』が通算4度目となる延期を発表した際に執筆した記事において、本作に対する期待を込めつつ、販売/開発元であるCD Projektにおける相次ぐ内部告発の情報を元にしながら、「プロジェクトの管理体制に問題があるのではないか」と指摘した。あれから1ヶ月が経ち、現在に至るまで本作を巡る炎上が続いている様子を見ていると、残念ながらその懸念が当たっていたと認めざるを得ない。 最適化不足のまま、強引に発売を踏み切った『サイバーパンク2077』 すでに世間的には『サイバーパンク2077』を完全に「失敗作」と捉えてしまっている人も少なくない。以前はゲーマーにとって信頼のおける企業として有名な企業だったCD Projektだったが、今では多くのゲーマーが手のひらを返したように、同企業を強く批判し続けている。 筆者個人としても、今回の件については擁護し難い。発表から7年という歳月と
過去を忘れることはできず、現在を思い出すことはできない。――マーク・フィッシャー PC、PS5、Xbox series X。 完成された棺桶(コフィン)で『サイバーパンク2077』を遊んでいる人間は不幸だ。 なぜならきらびやかな高解像(ハイ・レズ)だとしてもそれは紛い物の夢に過ぎない。本物の端末機(ピーエスフォー)で〝夜の街(ナイト・シティ)〟に没入(ジャックイン)する400万人、そう、我々こそ、真のネットランナーであり、サイバーパンクだ。 十二月。三度目か四度目の発売延期を経て、汎病禍(パンデミック)にあえぐ我々に福音が届く。『サイバーパンク2077』。ビタミンDの足りない憂鬱な我々にとって最高の妙薬だった。 キャラメイク、チュートリアル、そして最初のクエストを手際よく終え、高鳴る鼓動をなだめつつ本編に突入する。グッドモーニング、ナイト・シティ。 塒にしている高層環境建築(アーコロジー)
私もIGN USのレビュー担当と同じように、PC版『サイバーパンク2077』をとても楽しむことができた(IGN JAPANのレビューも確認してほしい!)。だが、初期型PlayStation 4、もしくは初期型Xbox Oneでプレイする『サイバーパンク2077』はまったく別のゲームと言えてしまう低品質さだ。技術的な不具合だらけであり、性能が低いハードで動作していることを考慮しても、まず販売してはいけないような代物だ。あまりにも問題が多いために、戦闘、ドライブ、ストーリーテリングといった本作の要素の魅力が認識できないほどに壊されてしまっている。あまりにもフレームレートが安定せず、私はプレイしたあとに誇張抜きで吐き気も催すほどだった。家庭用ゲーム機版『サイバーパンク2077』は本当にひどいものであり、CD PROJEKT REDがメディアに家庭用機版のレビューを行わせなかったのは、意図的ではな
最近クリアした「The Witness」というゲームがものすごい傑作だったので、その興奮を忘れないうちにここに書き留めておきます。Outer WildsといいThe Witnessといい、わずか半年ほどの間にマスターピース級のゲームに立て続けに出会ってしまい、若干脳がバグった状態で書いてますが許してくれ……最近口を開けばこのゲームのことばかりツイートしているのも僕の頭がおかしくなっているからです。 The Witness、523+135+6でこれにて完全終了! Outer Wildsと並ぶマスターピース級のド傑作だった。クリアする前と後では世界が変わって見える、ゲーム+アートという表現の一つの到達点だと思う。一生忘れられないゲームになったhttps://t.co/Am3bSbKClw pic.twitter.com/VeD9uFxxoP — 池谷勇人🎃てっけん (@tekken8810)
ゲーム開始前、正直私は飽き飽きしていた。また本筋と関係ない「お使い」をこなし、拠点を潰すことになるのかと。オープンワールドといえばいつもコレだ。別に嫌いではないし、むしろ好きではあるが、問題がひとつ。コントローラーを握り続けていると、何を遊んでいるのかわからなくなる時がある。本来の目的を忘れさまざまな遊びにふけっているとき、ふとこれでいいのかと考える瞬間がある。私は思うのだ。オープンワールドに物語を持ち込むべきではないのかもしれないと。だが『ゴースト・オブ・ツシマ』は成し遂げた。散逸的なゲームプレイとナラティブの融合を。映画をゲーム化するのではなく、ゲームを映画化するという、前代未聞の挑戦を。 『ゴースト・オブ・ツシマ』は13世紀の日本において2度に渡り行われた蒙古(モンゴル帝国)襲来、うち1274年に起こった「文永の役」の数ある戦地のひとつである対馬を舞台に据えたオープンワールド・アクシ
Google Stadiaレビュー:未来の片鱗を見た瞬間、現実に打ちのめされる2019.11.26 18:0066,430 Alex Cranz - Gizmodo US [原文] ( 福田ミホ ) なぜベータで始めなかったのかと。 GoogleStadiaが米国はじめ14カ国で立ち上がり、米Gizmodoでもさっそくレビューしているのですが、期待していた未来からはほど遠いようです。…以下Alex Cranz記者から、どうぞ。 Google Stadiaは、完ぺきに機能してるときは、たしかにゲームの未来みたいに感じられます。ラップトップでもスマホでもTVでも、ボタンをちょっちょっと押すだけでゲームができます。シンプルなコントローラーは、どのデバイスにつながればいいかをちゃんとわかっています。Stadiaがあれば、どんなデバイスを使っていても、従来PCとかゲーム機にしかなかったようなゲームの
私がこのゲームを楽しめなかった理由はいくつかあるが、ストーリーに囚われた部分は非常に大きな問題だ。このことを記録するために、どうしてそうなったのかを記事という形で残しておこう。 荷物を運ぶことによって他人と繋がるゲーム 『DEATH STRANDING』は荷運びをするゲームである。ノーマン・リーダスが演じる主人公のサムは、崩壊しつつあるアメリカで各地に荷物を運ぶことで生計を立てている。そしてあるとき、アメリカ再建のために東から西へと北米大陸を横断することになる。 しかし、その道のりは容易ではない。道路は壊れているし、ときには山を登らねばならず、濡れながら川を進むこともあるだろう。あるいは荷物を奪おうとする配達依存症の連中にも出会うし、BTというオバケのような存在も出てくる。そうして苦労しつつ荷物を運ぶわけだが、「カイラル通信」というものを接続すると状況が一変する。 カイラル通信の接続を行う
未組立プラモ写真家。稀に組む。山登る。からぱたへのお問い合わせ、文章・写真・DJ・飲酒のオファーはTwitter @kalapattar からどうぞ
「FPS」とはシューティングゲームの一種で、一人称視点での銃を使った戦闘が特徴のジャンルです。 この記事では、以下の項目についてFPSゲーム歴の長い筆者が詳しく解説しているので、参考にしてみてください。 FPSとは何か by:Apex Legends 「FPS」(ファースト・パーソン・シューター)の定義はシンプルです。 一人称視点銃もしくは銃のような武器を主体とした戦闘システム この2つの条件を満たしていれば、そのゲームは「FPS」です。 このジャンルが確立するまでに、FPSという言葉を巡る長い歴史がありました。 FPS業界の流れに興味のある方は「FPSゲームの歴史」を参考にしてください。 以下ではFPSのサブジャンルをいくつか解説します。 リアル系(タクティカルシューター) by:Rainbow Six Siege 「リアル系FPS」とは、「銃の挙動が現実の銃に近い」「一発のダメージが致
いかに『DEATH STRANDING』は「ゲームの移動」に革命を起こしたのか──ビデオゲームを次の世代へと繋げる“お使いゲーム”を語る 『METAL GEAR SOLID V』が発売された2015年の末、小島秀夫氏がコナミを退社していたことがアナウンスされたとき、ゲームファンの間で大きな動揺が広がった。そして翌年6月のE3、『DEATH STRANDING』が発表され、その失望は歓喜へと転化した。 しかし、その祝福と喜びの中で、同時に一抹の不安を抱えた人も多かったはずだ。新作がもう『METAL GEAR SOLID』ではないだけでなく、そもそもどういったゲームなのか極めて不明瞭なことに。 難解で示唆的な複数の映像が公開され続けておよそ3年。小島秀夫氏が具体的なゲームプレイについて初めて言及した舞台は、2019年9月の東京ゲームショウで、そこでも伝えられたのは「荷物を運ぶゲームである」とい
ハードコア農業シム『Farming Simulator 19』でスローライフを夢見た結末。輸送物が池に沈み、借金地獄でクビをくくった先にあるもの 心の奥底で農業に憧れている人たちがいる。 私たちの一部は、「いったいどこの誰が私たちのプロダクトを喜んでいるのだろう」と首をかしげずにはいられないような、第三次産業に従事し続けている。人間の生活とはもっとシンプルなもの、衣食住と少しの娯楽だけで、充分に満ち足りたものだったはずだ。 豊かさという列車は高度成長期のころに軌条から脱線してしまったが、いまだにかろうじて横転せず走り続けており、それどころかますますそのスピードを速めながら、得体の知れない怪物がひそむ新現代の密林に突入しようとしている。 ちなみに列車も運転できる。 我々はこの列車からどうにかして脱出し、地に足のついた生活を始めなければならない――と、心のどこかでわかってはいるのだが、列車の暴
なぜ『レッド・デッド・リデンプション2』は時代遅れで、それゆえに美しいのか。Rockstarが目指す狂気と理想の“世界” 『レッド・デッド・リデンプション2』(以下、RDR2)は、Rockstar Gamesにしか作れない、かつてビデオゲームが持っていたひとつの狂気、あるいは夢と理想の最果てだ。たとえそれがもう時代遅れのものだとしても、彼らはそんな事実にすら興味がないのかもしれない。 『グランド・セフト・オート』シリーズなどで世界に知られる開発スタジオRockstar Gamesが、2018年10月26日に『RDR2』を発売した。国内外のメディアから非常に高い評価を得て、売り上げも2018年内ですでに1700万本を超えるなど、『グランド・セフト・オートV』と同様にゲームという枠に収まりきらない社会的なエンターテイメント規模での成功を収めている。 しかしメディアの全面的な高評価に反して、ユー
“ロックマンは難しい” ゲーム好きなら一度は耳にしたことがあるフレーズじゃないでしょうか。 落ちた先に待ち構えるトゲが――。 消える足場が――。 ワイリーステージが――。 ロックマンの話をする時には、必ずといっていいほど難所の記憶と共に語られがちです。 人々の思い出話と共に、いまやロックマンは高難易度ゲームであるという印象はすっかり定着したように感じられます。 さて、そんな中にあって、自分が常々思ってたことを、思い切って口に出そうと思います。 “ロックマン”ってそんなに難しいゲームだったか? ・・・・・・まって! 石を投げないで! 説明するから! ちゃんと根拠を説明するからそれまでスーパーアームの使用は控えてください! というわけで、少し長い記事になってしまいましたが、お付き合いくだされば幸いです。 確かに初代は難しかったが、“優しく”もあった 次第に簡単になっていったロックマンというタイ
発売されましたね、イカ2。皆様いかがお過ごしでしょうか。今日で発売一週間と二日ですが、とてもそうとは思えないほどやりこんでるアナタは少し休憩しましょう。特に夏コミの作業が止まっているアナタ! 地獄を見ることになるでしょう。まあ、ぼくのことです。 というわけで、イカ2 寸感。 ステージ (+) 導線が増え、ワンサイドゲームになりにくくなった。 (+) 壁や高低差が増えたため、短距離と長距離のブキで差が出にくくなった。強力なチャージャー一人で詰むことがなくなった。 (+) 敵に身を隠しながら複雑な侵攻ができるため、攻撃のバリエーションは広がった。 (-) 一方で、広範囲を塗る楽しみは減った。 (-) 見通しが悪く、ステージが分かりにくくなった。 (-) 距離に因る差異ではなく、バケツなど高低差に強いブキと、チャージャーなど見通しが影響するブキで大きく隔たりが生まれた。 (-) 全てのステージで
Nintendo Switchが発表された際、「スプラトゥーン」の新たなタイトルが登場すると映像で明らかになった。このころタイトルや詳細などは発表されておらず、私はてっきりアップグレード版が登場するのだと思っていた。しかしその後に発表されたのは「スプラトゥーン2」、新作だったのである。 「スプラトゥーン2」は、簡単に言えば前作の要素をさらにパワーアップさせた対戦アクションゲームだ。インクリング(イカ)と呼ばれる生物たちがインクを塗り合う4対4のバトルを繰り広げるという基本は変わらない。そしてどのように進歩したかを書くと、前作に比べるとここが良くなっただの前は不満だったここが改善されただの、とにかく比較して良くなったことばかりを書くことになる。いや、そうなってしまうのだ。 そうなると「やはりアップグレード版では?」と思う人もいるかもしれないが、それは違う。「スプラトゥーン2」は確かに前作とコ
『LOGAN/ローガン』 6月1日(木) 全国ロードショー 20世紀フォックス映画配給 ©2017Twentieth Century Fox Film Corporation 21世紀型映画とは何か? 「スター・ウォーズ」「マーベル・シネマティック・ユニバース」「DCエクステンデッド・ユニバース」、キングコングやゴジラが共存する「モンスターバース」、トム・クルーズの『ザ・マミー』を皮切りに始まる「ユニバーサル・モンスターズ・ユニバース」など、ハリウッドの大作シリーズは、軒並み「終わらない」「永遠に続く」世界を志向している。いわゆる「シェアード・ユニバース」型と呼ばれる21世紀型の映画シリーズである。 さらに、『スプリット』を公開したばかりのM・ナイト・シャマランまでもが、つい先日、『アンブレイカブル』と『スプリット』の続編の製作を発表した。ただの続きではなく、2作品を融合させた一つの続編を
本記事は別記事”『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』レビュー 伝統からの脱却と呪縛からの解放“の補稿、いわば延長戦のような立ち位置の記事である。先の記事ではネタバレが過ぎるという判断から触れることを明確に回避していた、ゲーム中におけるラストダンジョン「ハイラル城」にスポットを当て、『BotW』におけるその存在について紐解いてみようという試みだ。そのため、本記事では文章や掲載するスクリーンショットについて、ネタバレ防止の配慮は行われない点について、予めご了承いただきたい。 『BotW』におけるダンジョン まず『BotW』におけるダンジョンの存在について整理しておきたい。『BotW』における「ダンジョン」と呼べる存在は「各地に点在する”試練の祠”」「メインダンジョンである”神獣”」「最終目的地である”ハイラル城”」の3つがそうだ。まずは「祠」「神獣」について軽く振り返っておこう。 さま
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