夜間戦闘に長け、その戦術から「狐」と呼ばれるレヴェトリア空軍のエースパイロット・クラウゼは、親衛隊少佐のイングリッドから、ある少女の補佐を命じられる。その少女とは、名門ラムシュタイン家の娘で、11歳の頃にすでに最高学府を卒業済みだという16歳の天才科学者・アンナリーサ。膠着状態のサピア内戦を終結させるための切り札として、彼女が登場したのだという。自分が戦争を終わらせてみせる、と豪語して新兵器の開発を進めるワガママ娘にクラウゼは振り回されっぱなしだったが、その投入をもってしても戦況は思わしくなく……。 ハイテク女子高生が空を飛ぶ(笑)青春SF「ピクシー・ワークス」の作者の第2作目は、西洋風の架空の国々を舞台に、美少女マッドサイエンティストと空軍のエースパイロットが戦争を止めようと活躍する、コメディ半分ハード半分の戦争小説。 ツンデレお嬢様アンナリーサと、引退願望100%のやさぐれパイロット・