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  • 保健機能食品制度の制度的欠陥が引き起こした紅麴事件

    執筆者 長村 洋一 藤田保健衛生大学で臨床検査技師の養成教育に長年携わった後、健康品管理士認定協会理事長に。鈴鹿医療科学大学教授も務める 多幸之介先生の健康との講座 長村 洋一 2024年4月2日 火曜日 小林製薬が製造している米紅麴を原材料とした錠剤型の機能性表示品「紅麹コレステヘルプ」が原因とみられる被害が広がり、死者5人、入院患者114人(3月29日現在)、輸出国の台湾でも同じような患者がでており、非常に大きな事件となっている。 私はこうした事件が発生しないことを願って当協会(一般社団法人日品安全協会)を立ち上げ、17年余にわたり、それなりの活動を続けて来た。 今回の事件は私が過去に何度も取り上げ、業界紙にも訴えてきたGMP(適正製造規範)をしっかりすれば起こらなかったと言い切れると確信している。日の健康品に対するGMP制度は、国際的にみてガラパゴス化している。 ●GM

    保健機能食品制度の制度的欠陥が引き起こした紅麴事件
    k-takahashi
    k-takahashi 2024/04/03
    "紅麹関連製品もGMPを原材料の入荷時にチェックの試験が行われていれば、原料として除外できたと推測できる" "22日の会見の際に不純物の混入がありました、と言えるはず" 制度不備についての解説
  • AF2(フリルフラマイド)は悪の添加物だったのか?

    執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等品分析に従事。広く品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2023年8月22日 火曜日 キーワード:メディア 添加物 昔、AF2(フリルフラマイド)というニトロフラン系化合物の品添加物がありました。 1965年、殺菌料(商品名トフロン)として認可され、魚肉ハムソーセージ、豆腐などにも使われるようになった。当時の豆腐はカットして水に浮いた状態で販売されるものが多くあり、製造環境や温度管理状況によっては品衛生的にリスクが高い商品であった。そんなとき、大腸菌等の中毒菌にもよく効くこのAF2は、広く豆腐業界で使用された。 しかし当時は、用タール色素(最初に石炭の副生成物のコールタールからとれた芳香族炭化水素を原料としてアゾ染料などが作られたため、今でも誤解されやすいこの名前が残っ

    AF2(フリルフラマイド)は悪の添加物だったのか?
    k-takahashi
    k-takahashi 2023/08/23
    “AF2(フリルフラマイド)、昔はみんなに糾弾され辛い人生?を送ってきたが、今ではほぼ罪も晴れたので、これからは普通の化合物として余生を送ってほしい”
  • アスパルテームの安全性 畝山智香子さんに聞く

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 の安全・考 森田 満樹 2023年7月26日 水曜日 キーワード:添加物 甘味料のアスパルテームについて7月14日、WHO(世界保健機関)傘下の「国際がん研究機関(IARC)」は、発がん性分類で「グループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)」と発表しました。同時に「WHO/FAO(国連糧農業機関)合同品添加物専門家会議(JECFA)」は、アスパルテームのヒトの健康影響の評価について、これまでどおりADI(許容一日摂取量)は変わらないと発表しました。(ニュースリリースはこちら、詳細はこちら) 2つの国際機関の異なる見解を、どう判断したらよいのでしょうか。なぜIARCは、アスパルテームを取り上げたのでしょうか。この分野でわが国の第一人者である

    アスパルテームの安全性 畝山智香子さんに聞く
    k-takahashi
    k-takahashi 2023/07/26
    “最近、このモノグラフ計画がおかしなことになっています。活動家やお金目的の弁護士などがIARCの悪用方法を発明し、乗っ取られてしまったようで、それが本格的に目立ち始めたのが農薬のグリホサートの時です”
  • 欧州委員会 ゲノム編集作物の一部を規制対象外に これで気候変動、環境問題の救世主になるのか?

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2023年7月13日 木曜日 ゲノム編集技術とは、クリスパーキャス・システムなどのDNA切断酵素を使って、狙った遺伝子配列を正確に取り除いたり、新たに導入する新しい品種改良技術だ。従来の遺伝子組換え(GMO)技術は外来遺伝子が残っているが、ゲノム編集では最終産物に外来(異種)遺伝子が残らないものもある。 これを今までのGMOと同じ扱いとするか、別扱いにして規制緩和すべきか、世界各国でいろいろ検討されてきた。2022年9月の当コラム「ゲノム編集作物の規制 世界の情勢」で紹介したように、北米、南米、日、英国、中国など世界の大勢は、規制緩和の方向だが、欧州連合(EU)は慎重姿勢でGMOと同じ規制という状況だった。 EUの行

    欧州委員会 ゲノム編集作物の一部を規制対象外に これで気候変動、環境問題の救世主になるのか?
    k-takahashi
    k-takahashi 2023/07/14
    “新遺伝子技術(New Genetic Techniques, NGT)で作った作物の一部は、GMOのような規制対象にはしないと発表”
  • 未来の血圧のために現在の減塩・節塩を:これでわかった!食事摂取基準30

    執筆者 児林 聡美 九州大学で農学修士、東京大学で公衆衛生学修士、保健学博士を取得。現在はヘルスM&S代表として情報の取扱いアドバイスや栄養疫学研究の支援を行う. 情報、栄養疫学で読み解く! 児林 聡美 2023年5月11日 木曜日 エネルギーと栄養素の摂り方を示した国のガイドラインであり、信頼できる情報のエビデンスとして活用できる「日人の事摂取基準(事摂取基準;文献1)」を連載でご紹介しています。 生活習慣病やそのリスクが高い人が気を付けるべき事の課題を説明している第3章の解説に入りました。 事摂取基準で生活習慣病として扱っている疾患は、高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病の4種類です。 それぞれの疾患につき、ひとつの項で構成されています。 今回は高血圧の解説です。 ●循環器疾患の発症予防のために高血圧予防 高血圧は、収縮期血圧と拡張期血圧のいずれかが基準値を超えている

    未来の血圧のために現在の減塩・節塩を:これでわかった!食事摂取基準30
    k-takahashi
    k-takahashi 2023/05/12
    “血圧というのは、どんな人でも年齢とともに上昇するものなのですが、その度合いが、食塩摂取量が多い人ほど高くなるのです”
  • 台湾で相次ぐ日本産イチゴ違反 香港では?

    執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等品分析に従事。広く品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2023年4月11日 火曜日 今年も台湾での日産イチゴ違反が賑やかしい。 毎月、台湾の衛生福利部品薬物管理署が、日からの輸入品の不合格の検査結果を公表する。今の季節は違反品としてイチゴがずらりと並んでいる。またか、という感じがするが、台湾での報道では「日から毒イチゴ」みたいな表現もあり、ほっておくわけにもいかないだろう。 多くは、日人が普通においしくべているイチゴや、付加価値を付けたイチゴを輸出しているだけなのだが…。 ● 台湾では全ロット検査 少量ロットでも検査され違反となるケースも 1月6件、2月10件、3月8件の不合格事例を見てみると、九州地区、奈良、静岡の輸入イチゴの検査で殺虫剤フロニカミド(台湾

    台湾で相次ぐ日本産イチゴ違反 香港では?
    k-takahashi
    k-takahashi 2023/04/11
    “台湾側の迅速な対応を促してもらいたい。いつまでたっても規制の違いで違反になるのは、無意味な風評被害を招くだけだから”
  • 基準値考慮不要?なクロムとモリブデン、必須なのにない水:これでわかった!食事摂取基準27

    執筆者 児林 聡美 九州大学で農学修士、東京大学で公衆衛生学修士、保健学博士を取得。現在はヘルスM&S代表として情報の取扱いアドバイスや栄養疫学研究の支援を行う. 情報、栄養疫学で読み解く! 児林 聡美 2023年2月15日 水曜日 エネルギーと栄養素の摂り方を示した国のガイドラインであり、信頼できる情報のエビデンスとして活用できる「日人の事摂取基準(事摂取基準;文献1)」を連載でご紹介しています。 微量ミネラルの最後となるクロム、モリブデンと、参考情報として記述されている水を解説します。 ●必要なのかが謎のクロム クロムは動物実験の結果から、糖の代謝に必要と推測されている栄養素です。 けれども、クロムがなくても糖代謝の異常は起きないという別の動物実験の結果も存在し、人の健康を維持するうえでクロムは必須ではないとする説も出てきています。 とはいえ、まだはっきりとしたことが分かっ

    基準値考慮不要?なクロムとモリブデン、必須なのにない水:これでわかった!食事摂取基準27
    k-takahashi
    k-takahashi 2023/02/15
    『生命維持に水は何よりも優先すべきと考えてよいかもしれません。それにもかかわらず、水は健康増進法の中で、食事摂取基準で基準を定めるべき栄養素として扱われていません』
  • 除草剤グリホサート 最近の欧米事情 サイエンスを離れた悲喜劇続く

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2022年7月27日 水曜日 遺伝子組換え品・作物は今でも環境団体や消費者団体の攻撃対象となるが、大手バイテクメーカーの農薬も攻撃されることが多い。バイエル社に合併された旧モンサント社の除草剤グリホサート(商品名ラウンドアップ)がその代表だろう。 2015年3月に世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC) が「グリホサートはおそらく発がん性あり」とグループ2Aに分類したことから、米国ではモンサント社を訴える裁判が急増した。 EU(欧州連合)でも、安全承認、使用期限の更新のたびに、政治問題化している。欧米とも、発がん性など科学的評価ではなく、活動家の波状攻撃や政治家やメディアが騒ぐ社会ネタだが、最近の情勢

    除草剤グリホサート 最近の欧米事情 サイエンスを離れた悲喜劇続く
    k-takahashi
    k-takahashi 2022/07/28
    『欧米とも、発がん性など科学的評価ではなく、活動家の波状攻撃や政治家やメディアが騒ぐ社会ネタ』 『すべてがニセ情報とは言えないが、科学的に正しい情報とは言えない』
  • ドイツ緑の党 連立政権でどうなる? ゲノム編集食品、グリホサート承認、動物福祉

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2021年12月22日 水曜日 2021年9月、ドイツは総選挙でキリスト教民主・社会同盟が負け、社会民主党、緑の党、自由民主党の3党連立政権が12月8日にスタートした。社民206、緑118、自民92で、計416議席、735議席の56.6%だ。環境重視の緑の党と自由経済志向の自民党で果たしてまとまるのかわからないが、欧州委員会の広報サイト、EurActiv(2021年11月26日)は、3党は家畜福祉重視、農業補助金配分の見直しを強調と伝えている。 ゲノム編集品や除草剤グリホサートなど社会を賑わす話題にもふれている。欧州連合(EU)はバイテク農産物や農薬の承認は、科学的に妥当と専門家が認めても、最終的にはEUの行政府であ

    ドイツ緑の党 連立政権でどうなる? ゲノム編集食品、グリホサート承認、動物福祉
    k-takahashi
    k-takahashi 2021/12/22
    『2022年秋から初冬にかけて、EUはグリホサートが話題になるだろうが、科学的な安全性ではなく、政治家、環境活動家による恒例のドタバタ政治ショーが繰り広げられることになる』
  • バイオテクノロジーと有機農業 どちらも推進 両立できるか欧州連合

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2021年7月5日 月曜日 前回(5月3日)の当コラム「欧州 ゲノム編集応用作物の規制を再考 世界標準に従う方針」で、欧州連合(EU)も、今までの頑固な反遺伝子組換え(GMO)路線から、ゲノム編集など新しいバイオ技術は前向きに考えようという方針を示したことを紹介した。 しかし、すぐに、「外来遺伝子を導入せず、小規模な変異誘導だけのゲノム編集は規制せず、商業利用を認める」という動きにはならない。秋以降に政治的な交渉が格化するが、EUの行政府である欧州委員会はウェブセミナーで様々な普及活動を続けている(EurActiv, 2021年6月22日)。 EUは2020年5月にグリーンデール(2050年までの温室効果ガス排出ゼロ

    バイオテクノロジーと有機農業 どちらも推進 両立できるか欧州連合
    k-takahashi
    k-takahashi 2021/07/05
    『今回の論文は、有機農業を推進しつつ、先進的バイオ技術も持ち上げたEUの政策の矛盾点を指摘した痛烈な皮肉』 科学ではなく、政治やイメージだもんね
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