だれのための仕事――労働vs余暇を超えて (講談社学術文庫) 作者:鷲田 清一発売日: 2011/12/13メディア: 文庫 鷲田清一*1『だれのための仕事』の中で「ぼんさんが屁をこいた」という遊びが言及されている。 (前略)オニが壁に顔をつけ、「いち、にい、さん、しい、ごお、ろく⋯⋯」と数えるかわりに、大声で「ぼ、ん、さ、ん、が、へ、を、こ、い、た」と言う。一〇メートルほど後ろで横一列に並んだ子どもたちがそのあいだにさっと動く。壁にタッチして行く子がいる。逆に早くも、壁の反対方向に逃げる子もいる。「ぼんさんが屁をこいた」と言い終えると、オニはすばやく振り返る。そのとき、動いたりふらついている姿を見つけられた子はアウト、オニのいる壁に繋がれる。オニは再び壁に向いて「ぼんさんが屁をこいた」と声を上げる。「においだらくさかった」と、さらに相手をつるように言葉を連ねるときもある。つられた子どもた