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ブックマーク / www.dinf.ne.jp (4)

  • 自閉症児における共感獲得表現助詞「ね」の使用の欠如:事例研究

    目次 要旨 方法 結果 考察 文献 英文要旨 要旨: 日語の助詞「ね」は、会話文の文末に付加されて、聞き手との話題の相互共通性を表わすのに使われる。この助詞は、健常児では通常18ヵ月から24ヵ月にかけて発現する。自閉症児は情報を聞き手と共有することに障害を有しているために、「ね」を使わないか、使ったとしてもまれにしか使わないであろうという仮説をたてた。形態素単位平均発話長がおよそ2.05、つまり文法発達段階がBrown(1973)の段階II初期にマッチングされた6歳の自閉症男児と5歳精神遅滞男児の1時間の発話標を比較した。予想したとおり、自閉症事例は「ね」を産出せず、精神遅滞事例は「ね」を頻繁に産出していた。また、自閉症事例は精神遅滞事例にくらべ終助詞の多様性が少なかった。他のタイプの助詞に関しては、事例間に目立った差異がなかった。得られた結果を、自閉症における「心の理論」の障害という

  • 1000字提言-障害をもつ人と、読み書き

    蟻塚亮二 読み書きができないことは深刻な劣等感を引き起こす。9月28日付沖縄タイムスの一面トップに次のような記事があった。 「引き揚げと戦禍越え学問の夢成就、高校を卒業」「沖縄戦で孤児になったSさん(74)が27日、泊高校定時制夜間部を卒業した。小学校にも通えず、「いつか勉強したい」と願いながら働いた幼少期。(中略)今回見事に高校卒業する。」 沖縄戦の中で親兄弟を失い、孤児になられた方たちがたくさんおられる。彼らの中には、孤児院から里親に引き取られたものの小学校にも行かせてもらえず、畑仕事や家畜の世話に明け暮れて、読み書きできない人々も多い。 そのような彼らは、「他人の前でいつも劣等感を感じて、いつも一歩引いて、いつも光があたる場所を避けて生きてきた」という。他人の中で発言する時には、「間違いだ」と言われるのではないかとビクビクしておびえて生きてきた。 しかし、そのための「他人の中で一歩引

    karotousen58
    karotousen58 2016/12/08
    "精神障害をもつ人々は疾病に由来する能力低下や社会的不利のほかに、しばしば病気になる前から養育や教育や職業訓練の機会などに恵まれないことが多いという。"「インクルーシブと称した投げ込み統合」を連想。
  • 特集/結婚と生活-さまざまな状況- 障害をもつ人たちの現代結婚事情

    特集/結婚と生活~さまざまな状況~障害をもつ人たちの現代結婚事情 谷口明広 はじめに 歴史的に見ても、障害をもつ人たちの〝性や結婚〟は、日の当たる場所に登場することはほとんどなく、闇に包まれた暗い部分の話として扱われてきたと言っても過言ではないのです。1例として、われわれがお祭りの夜によく見かけるお面に「ひょっとこ」があります。この「ひょっとこ」ですが、漢字で書くと『火男』と表します。〝ひおとこ〟が変化して〝ひょっとこ〟となったのですが、この『火男』という言葉は火を守る男という意味合いであり、江戸時代のべ物商売のお店などにおいて夜間に火を消してしまわないようにしておく仕事をする者のことをいったものです。現在のようにマッチやライターが存在しない時代においては、火打ち石などでつけた火を消さないように守る仕事が重要であり、欠かすことのできない職種だったのです。 しかしながら、夜間に火を守り続け

  • 特集/聴覚障害者のコミュニケーション ろう者コミュニケーションの諸問題

    ろう者コミュニケーションの諸問題 野沢克哉 * 筆者に与えられたテーマは「ろう者コミュニケーションの諸問題」である。命題者がここで考えている“ろう者”とは、コミュニケーションにおいて手話も必要とする程度の重度聴覚障害者および筆談だけでは文章力等に問題があって十分なコミュニケーションが困難で、手話や手話通訳者を必要不可欠とする聴覚障害者である。従って、筆者も命題者の考える状態の聴覚障害者のコミュニケーションの諸問題として述べることにする。 Ⅰ 機能語等の習得が不十分であった場合 聾教育には「9歳の壁」ということばがある。これは主に助詞、副詞等の機能語の習得が容易にできなかったため、抽象的思考が十分にできないとか、文章能力を含めてコミュニケーションのレベルが小学3、4年程度で停滞してしまうようなことを指している。 一般に機能語等の習得が不十分のまま卒業した聴覚障害者の言語力は聾学校の高等部や専

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