障害はどのように立ち現れるのか? 行為と言葉を手がかりに,日常実践における障害の社会的生成メカニズムの実態に迫る。障害という現象をめぐる自分や社会の理解を振り返り,書き換え続けていくために。 目次 序章 障害理解のリフレクションはどのような実践か ●栗田季佳 第Ⅰ部 行為が描く〈他者〉と共にある世界 第1章 「障害」をいったん横におくということ――保育の場でのある子どもの対人葛藤から ●水津幸恵 第2章 インクルージョン実践への状況論的アプローチ――「コミュニティの相互的構成」と二つの生活形式 ●佐藤貴宣 第3章 社会的に不利な状況にある子どもたちが「発達障害」とされていく仕組み――「障害」はいかに使われているのか ●原田琢也 第4章 障害疑似体験を「身体」から再考する ●村田観弥 第5章 介助を教わり「失敗」する――身体障害者の介助現場における介助する/される関係を通した「障害者を理解す