前回記事に引き続き、この特集では、机を叩きながら「馬鹿野郎!生産性を上げろ!」と発言するなどの恫喝、暴力的行動で知られた髙山允伯・元会長(故人)が作り上げ、支配していたTCSグループ(旧:東京コンピュータサービス)の実態を追っていきたい。 TCSグループは、子会社であるエヌ・ティ・ティ・システム開発株式会社など数十社を利用して秘密裡に株式を買い集め、ある程度買い占めを進めた段階でTCSグループによる併呑の意思を公然化し、有無を言わせず手中に収めるという手法を駆使して、いくつかの上場企業を傘下に収めてきた。 その魔の手に吞まれた企業として、セコニック(東証二部)、明治機械(東証二部)、テクノセブン(ジャスダック)、武藤工業(東証一部)、そして日本コンベヤ(現:NCホールディングス)(東証一部)などを挙げることができるが、ここでは、日本コンベヤ・NCホールディングスでの出来事に注目したい。 T