パドック映像をAI(人工知能)で解析して馬ごとに分割し、見やすい形でファンに届ける「パドックアイ」が2023年8月にリリースされた。サービスの提供元は、日本中央競馬会(JRA)のシステム子会社であるJRAシステムサービスだ。将来的にはAIによる解析内容をさらに詳細にし、個々の馬の歩き方から調子を分析する「歩様解析システム」に発展させる構想だ。 JRAシステムサービスの前身である「日本トータリゼータ」は1968年設立。JRAから勝馬投票券(馬券)の発売・払い戻しを担う基幹システムである「トータリゼータシステム」の運用保守管理業務を受託したことが始まりだった。以降、数々のJRAシステムの運用保守を担ってきた。 その後、平成に入ったころから「開発も担うようになってきた」(JRAの関口勉情報システム部システム企画室室長)。JRAシステムサービスによると、同社の運用・保守担当者数は2023年1月時点