サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper 森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki 【サイモン・クーパーのフットボールオンライン】ヨハン・クライフの落日(後編) 前編を読む>> バルセロナで不満をため込んだヨハン・クライフは、2011年にアヤックスの「乗っ取り」に着手した。クラブの理事たちは「オランダ・フットボールの父」と、彼の機嫌をとるメディアに抵抗できなかった。クライフはアヤックスの中枢に、自分に代わってクラブを動かす元オランダ代表選手の一団を送り込んだ。 シャビ(左)と記念撮影に応じるヨハン・クライフ(MarcaMedia/AFLO) 監督の座には、すでにフランク・デ・ブールがいた。マルク・オーフェルマルスとエドウィン・ファン・デル・サールが理事になり、デニス・ベルカンプとビム・ヨンクが育成システムを担当することになった。アヤ