歌 詠み人 1
他の夫婦にもあるとは思うが、私と妻の間には二人にしか通じない「言い回し」が幾つかある。どれも、ある特定の考え方とか行動を一言で表すものなのだで、とても便利に使っているのだが、一つ問題がある。せっかく便利なものなのに、他の人との会話で使えないのだ。たまに「この場面で使えれば便利なのに」と喉まで出かかるのだが、いつもグッと押えている。 そこで思いついたのだが、このブログを使って、そういった「言い回し」を広めて日本語の一部にしてしまえば良いのだ。「現代用語の基礎知識」に載せるのは難しいとしても、少なくとも私の知り合いには広めることが出来るかもしれない。 記念すべき第一弾は、『床屋の満足』である。これは、「本来顧客の満足を最優先すべき商売もしくはもの作りをしている人が、自分の満足を優先して行動してしまうこと」を意味する。語源は、筆者の名前は忘れてしまったが、大昔に読んだエッセイである。そのエッセイ
とりあえずテキストは、中西進氏の『ひらがなでよめばわかる日本語』(新潮文庫)です。 言葉は、共同体が存在しない時代に生まれた。それは、共同体など必要としない時代だった、ということです 言葉は、共同体を必要としない心の動きから生まれてきた。とくにやまとことばは、そういう成り立ち方をしている。 そうして、そんな共同体を必要としない心の動きを封じ込めるようにして、文字とともに共同体がつくられていった。 現代社会や共同体の論理で語源を類推してしまうことは避けなければならない。そういう現代人としての自分のカードをいったん捨てて古代人の心の動きに推参してゆくことによって、初めて語源のかたちが見えてくる。そこのところの態度において、中西氏の解釈では、まだまだ不満です。語源のところまで届いていない、と思う。 古代人の心は素朴であるとか、やまとことばは美しいとか、そういう価値意識は、いったん捨てるべきだ。そ
五十音表というのは、小学校低学年のときの教室の壁に貼ってあったアレです。高学年の教室にもローマ字表記つきのものがあったかもしれません。この五十音表というのはうまく出来ていますよね。縦軸に母音、横軸に子音をとった、とてもシステマチックな行列です。ん~、縦の並びは「カ行」などと言いますから確かに「行」ですが、横の並びは「イの段」というような言い方をしますから、「行列」ではなくて「行段」というのが正しいのでしょうか。冗談はさておき。 五十音表の起源は古代インドのシッタン文字にあるそうです。それが中国を経て仏教とともに日本に伝わったのが奈良時代。主に寺院で研究が行われ、平安時代には日本語の五つの母音に対応したものが出来ていました。さらに時代を経て江戸時代に契沖(けいちゅう)という学者が整理して「五十音図」と名付けたと言われています。・・・とこれはもちろん本の受け売りです。朝日新聞社の「日本語相談」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く