高次視覚野細胞の反応を調べるに、モノを見たときに脳が一番気にしているのはそれがanimateかinanimateかということらしい*1。つまり、生き物(とくに動物)かそうでないか。 同僚(英語話者)と昼ご飯を食べていたらその話になったので、そういえば日本語ではanimate/inanimateは非常に重要な区分で、言及する対象がどちらであるか判断してからでないとうまく文が作れないんだよね、と言うとちょっと面白がられた。 つまり、beとかexistに相当する動詞として「ある」と「いる」があって、どちらを使うかは言及する対象が生き物なのかどうか、もっと言うと話者が生き物だと思っているかどうかによって決まる。面白いことにその中間はないので、日本語話者は常に「これは生き物なのか?」というちょっと哲学的な問いに答えることを強要されていることになる。英語ではニュートラルに「There is a rob