偏光とは特定の方向にのみ振動する光(電磁波)です。偏光板の原理は、全方向360°に振動する普通の光を、一定の方向だけに振動する光に整えます。一定方向に振動している偏光の進行方向に、1/4λ板(位相差板)を45°に設置すると、偏光した光は回転し円偏光になります。 【図の説明】 360°ランダムに振動する普通光が偏光板を通過するとき、偏光板の極めて細かいスリット状構造により、縦の波は透過し横の波は吸収されて透過しません。また、ななめに振動する波の内、縦に相当する成分が透過し、横に相当する成分は吸収されます。この為偏光板の透過率は、50%未満が理論的限界となります。(教材用偏光フィルムやスポーツ用偏光サングラスなどで透過率の高い製品は、一部普通光も透過しています。) ※ご注意 偏光板は「のぞき見防止フィルター」とは別の製品です。偏光板のスリット構造はナノメーターレベルで極めて細かく、肉眼で見るこ