「実装スキルと業務知識を統合するために」で業務知識の重要性について説明したが、そこで「多種多様な業種に関する知識を学ぶべき」とは言っていない点に注意してほしい。その記事で言う「業務知識」とは簿記とDB設計のスキルを指している。個々の業種に関する専門知識(業種知識と呼んでおこう)についてはあえて触れていない。その位置づけと合理的な学習方法について説明しよう。 その前に繰り返しておくが、業務システム開発者としての専門性を身につけたいと考えるのであれば、業務知識(簿記とDB設計)の学びを軽視してはいけない。若手のプログラマが、たとえばOOPの知識をさらに深めようとか、新たに関数言語を学ぼうとか、アジャイル手法をやってみたいとか考えたとしよう。彼/彼女がその時点で、簿記も知らないしDB設計も不如意だとすれば、学びの順序がおかしい。 しつこいようだが、開発実務を2年程度経験した後で、業務知識の習得に