陸上自衛隊での性被害を実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さん(23)が国と加害者を相手取り、横浜地裁に民事訴訟を起こすことが24日、分かった。本人が取材に明らかにした。 【写真】五ノ井さんに対する加害者隊員4人からの謝罪文 五ノ井さんによると、訴訟の詳しい内容は弁護士と調整している。提訴した後、30日に東京都内の日本記者クラブで記者会見を開き、説明する意向だ。 五ノ井さんの性被害では昨年9月、防衛省が事実関係を認めて謝罪。同12月には、加害者の隊員5人が懲戒免職となった。
陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県)に所属していた元1等陸士、五ノ井里奈さん(23)が訓練中の性被害を訴えた問題で、防衛省は29日、複数の男性隊員による性暴力の事実が確認されたと明らかにした。防衛省が五ノ井さんの被害を事実と認めるのは初めて。吉田圭秀・陸上幕僚長は29日の定例記者会見で「これまで長く苦痛を受けられている五ノ井さんに対し、陸上自衛隊を代表して深く謝罪申し上げます」と頭を下げた。防衛省は調査を続けており、詳細を確認して関係者の懲戒処分に踏み切る。 調査では、五ノ井さんの同僚だった複数の女性隊員も被害に遭ったことや、加害側の隊員が五ノ井さんに口止めしていたことも判明した。五ノ井さんの所属部隊で「性的発言や身体接触が日常的に公然と行われていた」と指摘。五ノ井さんの被害として、2020年秋に警衛所で勤務中に複数の隊員から体を触られた▽21年6月に訓練で張ったテント内で、隊員から性的な身体接
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