トランプ大統領は、主に、白人労働者の不満の受け皿になって熱狂的な支持者がいる。それに対抗する、別の受け皿も、アメリカの中で育っている。こうした動きに対して、メディアは、どんな反応を見せているだろうか。 一例をあげようイギリスの高級紙『フィナンシアル・タイムズ』紙が、民主党にとって「危険」だと警告している。同紙によれば、2016年の大統領選挙では民主党は勝っていた。事実、総投票数ではクリントン候補がトランプ候補を上回っていた。にもかかわらずアメリカの大統領選挙制度の特異性がトランプに勝利をもたらした。であるならば、民主党は変わる必要はない。これまで通りでも勝てる。求められるのは、より巧みな選挙戦術である。余りに左に寄ると、一番多くの有権者のいる中間層を失うリスクを冒すことになる。といった論調である。金持ちの読む新聞らしい論調である。 さて日本でも格差が広がっているのに、こうしたアメリカのよう