茨城県常陸大宮市鷲子の中世の城郭跡「高沢城」を後世に伝えようと3月26日、案内看板が設置された。市の遺構整備事業の一環で、美和地区で地域活性化に取り組む「森と地域の調和を考える会」(龍崎真一会長)のメンバーら約20人が作業を行った。 高沢城跡は標高約308メートル。伝承によると、14世紀に廃城になったものの、堀跡などが残る。城主は源新羅三郎義光の子孫、伊賀守氏信が始まりとみられる高沢氏。 昨年、雑木の伐採や草刈り、記念植樹など行った。今回製作した木製看板には「高沢城」の歴史の変遷や当時を再現したイメージ図を記し、近くの国道沿いと城跡付近に設置した。 龍崎会長は「美和地区では、七つ目の山城整備になり、これだけ城郭跡があるのは珍しい。将来は文化財として後世に残していきたい」と話す。同会では、秋口に歴史探訪ツアーを企画している。