大林組は1日、東京・六本木の高層ビルから約400キロメートル離れた大阪府枚方市に用意した建設機械を遠隔操作する次世代施工技術のデモンストレーションを行った。建設業界が抱える人員確保と生産性向上という課題解決に向け、大林組は次世代施工技術を実際の工事現場に積極導入する考えだ。 デモは、六本木のビルと枚方市の大林組西日本ロボティクスセンターを専用回線で結んで行われた。同センターにはパワーショベルとダンプカー、ブルドーザーが置かれ、六本木のオペレーターがパワーショベルを遠隔操作して土砂をダンプに積み込んだ。ダンプとブルドーザーの作業内容はオペレーターにより事前に設定されており、自動で作業が進められる仕組み。一人のオペレーターが複数の建設機械を操れるため、生産性の改善につながる。 この日のデモは、一般社団法人の運輸デジタルビジネス協議会(東京都港区)と千葉房総技能センター(千葉県市原市)が共催した