中東や北アフリカで熱波の影響が広がるなか、国連の専門機関は今月21日にペルシャ湾のクウェートで、アジアでは観測史上最高気温となる54度を記録したと発表しました。 中東や北アフリカの広い範囲では先週から熱波が停滞していて、22日にはイラク南部でも53度9分を記録するなど、周辺地域でも高い気温が記録されています。 WMOによりますと、世界の観測史上最も高い気温は1913年にアメリカ西部カリフォルニア州のデスバレーで記録した56度7分だということですが、正確な観測だったか疑問視されていることから、今回の記録が観測史上最高を更新する可能性も指摘されています。 WMOは先週、世界の気温が14か月連続して記録的な暑さを更新したことや、北極の氷が急速にとけていることが確認されているとして、ことしが観測史上、最も暑い年になるという見通しを発表しています。 WMOのペッテリ・ターラス事務局長は「地球温暖化対
環境省と国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構は20日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」で観測した地球大気の二酸化炭素(CO2)濃度が、昨年12月に月平均で400・2ppmに達したと発表した。地表から上空約70キロまでの大気全体を観測できる衛星のデータで400ppm超えが確認されたのは初めて。 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える国際目標の達成には450ppm程度にとどめる必要があるとしている。400ppm超えは危険な水準だ。上空より濃度が高くなる地上の観測に基づく世界の月平均濃度は、すでに400ppmを超えている。いぶきの観測で、濃度上昇が上空を含む大気全体で続いていることが確かめられた。 観測では濃度は年約2ppmずつ上昇しており、この傾向が続けば年平均濃度も今年中に400ppmを超えるという。国立環境研の横田達也フェローは「温暖
熱波に見舞われたインド北部アムリツァルの学校で、水筒から水を飲む子どもたち(2016年5月18日撮影)。(c)AFP/NARINDER NANU 【5月20日 AFP】熱波に見舞われているインドで19日、気温が国内観測史上最高となる51度を記録した。気象当局が20日に発表した。 国内最高気温の記録を更新したのは、北部ラジャスタン(Rajasthan)州の砂漠都市ファロディ(Phalodi)。これまでの最高気温は1956年に観測された50.6度だった。 インド北部では5月と6月が年間で最も暑く、気温が40度を超える日も珍しくないが、50度超えはまれ。気象当局では週末にかけてインド全土で「厳しい熱波」が続くとして、警戒を呼び掛けている。(c)AFP
米ニューヨークのセントラルパークに寝転がる男性(2016年3月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/Jewel SAMAD 【4月20日 AFP】米海洋大気局(NOAA)は19日、2016年の3月について、近現代史上で最も暑い3月だったと発表した。これにより、月間の世界平均気温の最高記録が11か月連続で更新されたという。 NOAAによると、平均気温が過去最高となる月が11か月続いたのは、過去137年の観測史上で最長だという。 2016年3月の地球の地表と海面の平均温度についてNOAAは、「1880年に記録を取り始めたNOAAの地球温度データベースで、3月としては最高となった」と述べた。 NOAAの報告書によると、地球全体の平均気温は、20世紀平均の12.7度を1.22度上回ったという。「これは、2015年に更新された過去最高記録を0.32度上回っており、記録に残る全1635か月の中、気温偏差
フランス北部リールで、気温40度近くを記録した温度計(2015年7月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/PHILIPPE HUGUEN 【3月18日 AFP】米海洋大気局(NOAA)は17日、地球全体の気温が先月再び急上昇し、2月の世界平均気温が観測記録の残る1880年以降で過去最高を記録したと発表した。 NOAAは、声明で「今年2月の地球の地表と海面の平均温度は、1880年に記録を取り始めて以降、2月としては最高となった」と述べた。2016年の2月は、平均気温が20世紀平均を1.21度上回り、「記録に残る1646か月の中で、気温偏差(平均からの差)が最高値」だった。 2月の最高気温更新により、問題となっている一連の温暖化傾向が続くことになる。米政府機関の科学者らによると、この傾向を後押ししているのは、人為的な気候変動と、温室効果ガスを大気中に排出する化石燃料の燃焼だという。 2015年全
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く