【ストックホルム共同】スウェーデンの王立科学アカデミーは7日、2020年のノーベル化学賞を、生物のゲノム(全遺伝情報)を効率的に改変できる「ゲノム編集」の新手法を開発した欧米の女性研究者2人に授与すると発表した。フランス出身でマックス・プランク感染生物学研究所(ドイツ)のエマニュエル・シャルパンティエ所長(51)と、米カリフォルニア大バークリー校のジェニファー・ダウドナ教授(56)。 ゲノム編集技術は複数の種類があり、2人が共同で12年に開発した「クリスパー・キャス9」は格段に扱いやすい。同アカデミーは「生命科学に革命的なインパクトを与えた」と評価した。