新型コロナウイルスの猛威は収束するどころか拡大の一途を辿り、世界を覆い始めている。イタリアでは累計の死者が中国を上回り、収束の気配は一向に見出せない。世界中の医師が患者を救うため様々な取り組みを行う中、日本の医師が自らの研究成果を無償で提供し、人工呼吸器不足にあえぐ地域への迅速な供給体制を整えようと動き始めている。 国立病院機構・石北直之医師開発の「3Dプリントできる人工呼吸器」 取り組みを始めたのは、国立病院機構新潟病院 臨床研究部医療機器イノベーション研究室 室長の石北直之氏。小児科医として小児のてんかん患者への早期治療を行いやすくするため、手動でガス麻酔を可能にする「嗅ぎ注射器」の開発を思いつき、株式会社ニュートンと共にプロトタイプを開発した。てんかん発作への最終手段とされるガス麻酔を、簡単で誰もが使える機構の「嗅ぎ注射器」を開発することで、治療の質を改善しようとしたのである。 この
(CNN) 米国の研究チームが3Dプリンターで作製した人工卵巣をメスのマウスに移植して受精させ、出産させることに成功したとして、16日の科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。いずれは人の不妊治療への応用が期待されている。 米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学校などの研究チームは、99%水分素材のヒドロゲルと少量のポリマーを使って、3Dプリンターで人工卵巣を作製。卵子の元となる卵胞をこの人工卵巣に入れて、卵巣を摘出されたマウスに移植した。 卵胞は人工卵巣の中で育ち、やがて排卵に成功。マウスがオスと交尾して受精卵ができ、少なくとも2匹の子どもが生まれた。 研究チームのテリーザ・ウッドラフ氏はこの成果を「再生医療のための生物工学の聖杯」と位置付け、がん治療のために妊娠できなくなった女性の生殖機能を復活させる手段になると期待する。 実用化のめどは立っていないものの、5年以内に人間に
骨がテーマの展示を見る来場者。露サンクト・ペテルブルクで(2015年9月17日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/OLGA MALTSEVA 【9月29日 AFP】安価で簡単に作れる新たな「人工骨」に、周囲の骨組織の形成を促す作用があることが、ネズミの脊椎やサルの頭蓋骨への移植で確認された。研究論文が28日、発表された。 米ノースウエスタン大学(Northwestern University)の研究チームによると、「Hyper-Elastic Bone(HB、超弾性骨)」と呼ばれるこの生体材料を使用した、人への臨床試験は、今後5年以内に開始される可能性があるという。 論文の主執筆者で、ノースウエスタン大の研究者のアダム・ジェイカス(Adam Jakus)氏は、報道陣との電話会議形式の取材に「この材料が素晴らしい機構的性質を持つことは知っていた。3D印刷で非常に簡単で迅速に(人工骨
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