ローマ法王の離宮、一般公開 書斎や寝室も見学できます：朝日新聞デジタル歴代ローマ法王が避暑地として利用してきたローマ郊外カステルガンドルフォの離宮が、２２日から美術館として一般公開される。質素な生活を送るフランシスコ法王が利用を避けているためで、法王の書斎や寝室などの私的なスペースも見学できる。 フランシスコ法王は就任以来、法王宮殿には住まず、バチカン内の聖職者用の宿泊施設で暮らす。離宮へは、生前退位後に一時滞在していた前法王ベネディクト１６世との会談などのために数回訪問したのみで、長期滞在したことはない。 一般公開に先立つ２１日のメディアへの公開時には、法王が関係改善を目指す中国に関連したイベントもあり、中国の書家・崔自黙さんが書のパフォーマンスを披露した。バチカンと中国は国交がなく、法王は訪中に意欲を示している。ジュゼッペ・ベルテッロ枢機卿は「極めて重要な機会だ」と語り、交流の第一歩だと強調した。（ローマ＝山尾有紀恵）
