兵庫県姫路市出身で、昨年10月に亡くなった世界的デザイナー高田賢三さんの功績を伝える「『夢追い人』高田賢三追悼展」が9日、同市本町のイーグレひめじで始まった。独創的なデザインでファッション界に一時代を築き、最後まで古里を愛した高田さんの姿を写真パネルや記録映像で紹介する。24日まで。 高田さんは姫路西高、神戸市外国語大(中退)などを経て、25歳で渡仏。ファッションブランド「KENZO」で世界にその名が知られるようになってからも、古里に強い愛着を示してきた。昨年10月、新型コロナウイルス感染により81歳で死去した。 追悼展は姫路市が企画した。会場には幼少期のイラストや若き日のデザイン画など100点超の資料をパネルで展示。1989年に姫路城で開かれ、斬新な衣装で聴衆を魅了した「ケンゾー IN HIMEJI」の写真なども並ぶ。 初日は高田さんの弟で元市職員の山下紀年さん(80)=同市=ら関係者も