アルツハイマー病は妻の記憶と人生を奪い,私たち家族を苦しめた。私たちにそれを止められる手立てはなかった。医学にも――。 自分の愛する家族がアルツハイマー病になったとき,記憶の問題に直面するのは患者本人だけではないことを,私は身をもって知った。 家族の記憶に残るのは,生き生きとして創造性にあふれた快活なその人だろうか,あるいはもはや私たちのことを認識できず介護施設のベッドに横たわってあえいでいる人だろうか? 互いに身も心もひとつにして胸躍る出来事を共有できた愛しい人だろうか,それとも言葉を結ぶことができずトイレの場所もわからなくなってしまった人だろうか? 自分の愛した人が,その心臓が止まる何年も前に実質的に死んでいるという現実のなかで,私たちはどう生きればよいのか? アルツハイマー病の恐ろしさは,悲惨さ以外のすべてを奪ってしまうように思える。私はいま,アルツハイマー病になる前のキャロルとの生
仏音楽祭「ジャズ・ジュアン」で演奏するキース・ジャレット氏(2003年7月18日撮影、資料写真)。(c)JACQUES MUNCH / AFP 【10月22日 AFP】ジャズ・クラシック界を代表する世界的なピアニスト、キース・ジャレット(Keith Jarrett)氏(75)は21日、2度の脳卒中により体の一部がまひしており、公演活動に復帰できる可能性は低いことを明らかにした。ジャレット氏の容体公表を受け、音楽界には衝撃が広がっている。 ジャレット氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に対し、2018年に2度脳卒中を発症し、まひ状態となったと説明。「左半身の一部はまだまひしている」「つえを使って歩くことはできるが、ここまでくるのに長い時間、1年かそれ以上かかった」と語った。 現在は片手でしか演奏できず、「両手演奏のピアノ曲を聴くと、非常にもどかしく感じる」という。「
東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野の小川佳子 助教、上月正博 教授らのグループは、心拍変動解析を用いて音楽が運動後の自律神経活動に良い効果をもたらすことを科学的に実証しました。運動を行うと、短期的には交感神経活動が増加したり副交感神経活動が低下したりしますが、この変化は運動後しばらくして回復します。副交感神経活動の回復反応の遅れは運動後の致死性の不整脈の発生や心臓突然死のリスクを高めるので、運動後の副交感神経活動の回復を高めることは重要な課題となっています。 今回、若年健常者を対象とした研究において、自転車こぎ運動の際に気分を落ち着かせる音楽を聴きながら運動を行うことで、運動後の副交感神経の低下を抑えることができました。運動療法に音楽療法を組み合わせることで、様々な疾病に対する新しいリハビリテーションプログラムの確立につながることが期待されます。 この研究成果は、2016年2月3日午
米ロサンゼルス(Los Angeles)で、携帯音楽プレーヤー「iPod」で音楽を楽しむ若者たち(2009年6月25日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Michal Czerwonka 【8月20日 AFP】米国の10代の若者の約5人に1人、人数にすると約650万人が難聴気味だとする調査結果が、17日の米医学誌「米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)」に発表された。12年前から約3割増加したという。 米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women's Hospital)の研究チームは、12~19歳の1771人について、2度の聴力検査の結果を比較した。 難聴と診断されたケースは、1988~94年に行われた最初の検査では約15%だったが、2005~06年に行われた2回目の
カナダはアルバータの元銀行員ステーシー・ゲイルさん(25)は特定の音楽で発作がひきおこされる「音楽てんかん」に悩まされていた。 ゲイルさんは薬を処方されていたにもかかわらず、1日に10回もの大発作を起こしていた。症状が悪化したため彼女は銀行を辞め、所属していた教会の聖歌隊も辞めることにした。 18か月前、彼女は彼女の好きなレゲエ歌手「ショーン・ポール」の音楽で発作がひき起こされるのではないかと思い始めた。バーベキューの席でショーン・ポールの曲がかかった途端倒れた彼女は、以前にも彼の曲を聞いた時に発作が起きたことを思い出したのだ。 彼女の疑いは2月にニューヨーク州のロングアイランド・ジューイッシュ・メディカル・センターで確認された。医師の前でショーン・ポールのヒット曲「テンプラチャー」を聴いた彼女は3回発作を起こしたのだ。てんかんと診断されてから4年、ゲイルさんは脳の外科手術をうけることとな
聴覚障害者の支援団体英RNIDは9月7日、英国の多くの若者が長時間大音量でMP3プレーヤーを聴いており、難聴になる恐れがあると警告した。 世界保健機関(WHO)によると、連続1時間以上、85デシベル以上の音量でイヤフォンを使って音楽を聴くと、聴覚にダメージを与える可能性があるという。RNIDが英国内のブライトン、マンチェスター、バーミンガムで、MP3プレーヤーを聴いていた若者110人の音量を測定したところ、72人が85デシベル以上で聴いていた。また別の調査では、MP3プレーヤーを使用する若者の半数が1日1時間以上使用しており、4分の1は週21時間以上も音楽を聴いていることが分かったという。 しかも同団体の調査では、調査対象となった若者の58%は、誤使用による難聴の可能性を自覚しておらず、79%はMP3プレーヤーのパッケージに音量についての注意書きがあるのを見たことがないと回答した。 調査結
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