映画を使って強引に小説を作るという文化があった 明治から大正の終りくらいにかけて、映画小説なんてものがありました。どういうものかっていうと、オッさんが映画を観て曖昧な記憶を頼りにして小説にするという形式のジャンルです。 この頃はまだまだサイレント映画の時代だから、はっきりいって観てもストーリーがよくわからないみたいな作品もあった。(文化も違うしね)だからオッさんはヤマ勘で映画小説を書きます。途中で理解できない部分があって、話が変になると、いくつか観た映画のなんとなく覚えている場面をつなげて書いたりもする。 そうこうするうちに、映画の登場人物で適当に小説を書くみたいなスタイルも登場してきます。今でも少しだけ有名な怪盗ジゴマは、こういった手法で大量の作品が作られました。 さらに講談速記本では……などという風に細かく書くと大変ですから止めにして、とにかく日本には映画を使って強引に小説を作るという