今月4日、5日に放送された「NHKスペシャル 南海トラフ巨大地震」では、南海トラフ巨大地震の想定される被害と防災対策をドラマとドキュメンタリーの2部構成で描いていた。和歌山県南方沖を震源地とするマグニチュード8.9の巨大地震が発生し、大阪・梅田に津波が襲うシーンや救助や物資の支援が届かない地方の避難所の様子はリアルで、さらに巨大地震の後、時間差でプレート境界が半分ずつ動く「半割れ」が起こるリスクなども取り上げられた。東日本大震災から12年を目前に地震対策の啓蒙となる企画だった一方、Nスぺでは重大な原発事故リスクを描いていなかった。 これにはネット上でも多くの指摘があった。 《NHKスペシャル 南海トラフ巨大地震 第1部ドラマ 第2部 “最悪のシナリオ″ にどう備えるかは、全体として良質な番組だったと思うが、原発推進を進める政府に気兼ねしたのか、最悪のシナリオでも浜岡原発や伊方原発のリスクに