ドイツ・ドルトムント(Dortmund)でたばこに火をつける女性(2010年9月17日撮影、資料写真)。(c)AFP/PATRIK STOLLARZ 【1月31日 AFP】ニコチンに対する渇望感を引き起こす脳の部分を特定したとの研究が、30日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。「禁煙薬」の開発に道を開く可能性もある。 論文を発表したのは、米フロリダ(Florida)州のスクリプス研究所(Scripps Research Institute)のポール・ケニー(Paul Kenny)氏らの研究チーム。マウスなどの実験で、これまでニコチン依存症に関係があると指摘されてきた「CHRNA5」遺伝子の機能を調べた。CHRNA5遺伝子は、ニコチン分子に反応する脳内の受容体を制御する役割を果たしていることが知られていた。 研究チームは、通常のCHRNA5遺伝子であれば、ニコチンをほんの少量摂