「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」が9月15日〜11月13日、六本木ヒルズ森タワーの森アーツセンターギャラリーで開催されている。 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)というと、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」といった絵画が有名なため、偉大な芸術家といったイメージが強い。しかしながら、今回の展覧会は、日本初公開となるダ・ヴィンチ直筆の「レスター手稿」の展示を中心に据え、芸術家としての側面よりも、科学者としての側面にスポットを当てた内容となっている。 ダ・ヴィンチは芸術だけでなく、天文学や物理学、解剖学、建築土木、自然科学などあらゆる分野において深く研究を行い、高い成果を上げている。その研究・観察記録は、「手稿」と呼ばれる手帳やノートとして残されており、その数は3,800枚、8,000ページ以上にものぼる。今回展示されるレスター手稿はそういった中の一部で、彼の晩年、1505、1507〜1