大林組の技術責任者でCIO(最高情報責任者)を兼ねる三輪昭尚取締役専務執行役員と、IT(情報技術)リサーチ大手、ガートナー日本法人の日高信彦社長が、建設とIT、最新技術の関係を題材に、ビジネスイノベーションやCIOの仕事について語り合った。前編、後編の2回に分けてお送りする。 話題の東京スカイツリーの施工技術から対談は始まり、ICT(情報通信技術)が、建築の世界にもたらしている革新の数々が明らかにされる。 (構成は谷島宣之=日経BPビジョナリー経営研究所研究員、中村建助=日経ビジネス編集) 日高:スカイツリーの完成、おめでとうございます。完成は少し前の話題かもしれませんが、やはりここから入らないと。2月いっぱいで引き渡されたそうですね。 三輪:ありがとうございます。無事にここまで出来たのは大変嬉しいことです。ただ、いつもそうなのですが、我々の仕事というのは、完成したものをお客様にお渡しする
11月30日、報道陣に初公開された東京スカイツリーの避難階段。 地上からツリーの中心を貫く直径8メートルの「心柱(しんばしら)」内を通って、第2展望台(高さ約450メートル)まで続き、計2523段ある。高さ日本一の避難階段とみられるが、狭い場所への設置という条件から、通常とは異なる建設方法が採用された。 階段工事は下から組み上げていくのが定石だが、施工会社の大林組は今回、第1展望台(同350メートル)付近までは作業効率を考え、上から階段を設置した。まず、心柱の真下に階段の部品を運び込み、そこで高さ10メートルの階段を作る。それを1ユニットとし、高さ350メートル地点から油圧ジャッキで一つずつつり上げる。上から順に心柱の壁に打ち込んだアンカーに引っかけ、計36ユニットを取り付けた。 従来と異なる方法が採られた理由は、下から階段を建設した場合、階段の材料を高さ375メートル付近まで荷揚げしなく
ハードロック工業社長、若林克彦さん・本文「人が喜ぶアイデアを」 東京スカイツリー採用の“絶対にゆるまないネジ” 産経新聞 5月8日(日)8時19分配信 東日本大震災でビクともしなかった東京スカイツリーには“絶対にゆるまないネジ”が使われています。世界唯一の技術を発明したハードロック工業社長、若林克彦さん(77)の経営哲学は「喜んでもらうこと」。約40年前、その見解の違いから無償で会社を手放してしまいます。(喜多由浩) イギリスやドイツ、台湾の高速鉄道、日本の各新幹線、瀬戸大橋…。“絶対にいゆるまないネジ”は、今や世界中で引っ張りだこ。従業員わずか50人弱の大阪の中小企業が、誰にもまねのできない技術を持っているのである。こんな痛快な話はない。しかも百パーセント国内生産。まさに、「ものづくり」で長く世界をリードしてきた日本企業のお手本ではないか。 「ウチのネジ(ナット)は鉄道、橋梁(きょう
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