学校法人城西大学(本部・東京都千代田区)で、水田宗子前理事長が不適切な支出に関与していたとされる問題で、同法人が設置した会計調査委員会は、水田氏の退職金など2004~16年の支出総額約5億3700万円について、理事会の決議を経ていないなどの理由で不適切だったとする最終報告書をまとめた。同法人が31日、明らかにした。 支出総額のうち、名誉理事長だった水田氏の母親への報酬など約4億700万円分は、昨年の第1次報告書で不適切と認定されている。最終報告を受け、法人の理事7人は、不正を止められなかったとして本給の10%を6カ月間自主返納する。