東京二十三区で唯一、大学・短大の本格的なキャンパスがなかった墨田区に二〇二一年、千葉大学(千葉市)が進出する。東京スカイツリーのふもとにある区施設を使う。墨田区の山本亨区長と千葉大の徳久剛史学長が二十二日に発表した。 墨田キャンパスには「ビジネスの世界でイノベーションを起こせる人材育成」を目指し、工学部に二一年に新設する「デザイン・建築スクール」の学部・大学院生百三十人のうち六十人が通う。二三年には六百人の留学生が日本の最先端技術を学ぶ。 区は閉校した区立小学校と中学校の跡地への大学誘致を〇八年度から始めたが難航。一方、千葉大は著名な建築家やデザイナーを講師に招くため交通の便などがよい都心進出を考えており、跡地に隣接する「すみだ中小企業センター」(今月閉館)を区負担で改修し活用することで合意した。 センターの建物は鉄筋コンクリート五階建て、延べ床面積約一万平方メートル。区は小中学校跡地への