19世紀に世界唯一の超大国だった英国が、21世紀の世界を揺るがす「勝算なき賭け」に足を踏み入れた。欧州連合(EU)からの離脱通告は、いわば「民意に沿った孤立の選択」といえる。国際秩序の新たな混迷に、欧州、そして世界は長期戦の構えで向き合うことになる。2016年6月、英国民投票による「ブレグジット」の決定は、世界を駆け巡る「まさか」の先陣だった。反グローバル経済、反移民、そして自国意識の目覚め…
【ロンドン=小滝麻理子】英国のメイ首相は29日、欧州連合(EU)に離脱を通知した。離脱条件などを決める原則2年間の交渉が正式に始まる。英国は40年以上にわたる欧州統合(総合2面きょうのことば)の参加に終止符を打ち、2019年3月末にも離脱する。EU加盟国の離脱は初めて。欧州統合に打撃となり、交渉の行方は、世界の政治・経済にも大きな影響を与える。(関連記事総合1、金融経済、国際1面に)離脱通知は
【ブリュッセル=森本学】英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、EU関税同盟の扱いが交渉の焦点になってきた。メイ英首相は同盟の「正会員」からは抜けたうえで、部分的な参加も視野にEUと新たな「関税協定」の交渉に臨む方針。交渉が決裂すれば英・EU間の関税や煩雑な通関手続きが復活し、欧州産業の部品供給網(サプライチェーン)を壊しかねない。今後の大きな論争点になりそうだ。(総合1面参照)「唯一のサプライズ」
【ブリュッセル=森本学】英国のメイ首相は17日、欧州連合(EU)からの離脱を巡り、移民制限や司法権独立など英国の権限回復を優先し、EU単一市場から完全に離脱すると表明した。昨年6月の国民投票で示された民意を重視し、強硬離脱に傾いたメイ氏は「開かれた英国」を守れるか。3月末までにEUに離脱を正式に通知する方針だが、交渉は難航が必至だ。■交渉は正味「1年半」「英国は偉大でグローバルな貿易立国になる
【ロンドン=黄田和宏】英国のメイ首相は17日の欧州連合(EU)離脱の基本方針を示す演説で、EU単一市場から完全に離脱する用意があると表明し、12の優先事項を提示する見通しだ。EUと部分的な関係を続けるよりも、明確に離脱した上で、新たな関係を築くことを方針に掲げてEUとの交渉に臨む考え。単一市場へのアクセスよりも、移民制限や司法権の独立など英国の権限回復を優先する。英主要メディアが16日、電子版
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